地雷魚先生のライティング講座
その4 書けなくならないためにしておく事
基本的に「書けない」という経験はあまりないのですが、それでも「書くテンションではない」というときはあるものです。
今回は実戦的なテクニックだよ!
書けない時というよりも、仕事の依頼とかがあったとき、私は真っ先に原稿ごとに「ファイル」を作り、「原稿ごとに見出しだけ」は作っておきます。
これは長年の経験で言うのですが、「さー書くぞ!」となったときに、自分でも不思議なぐらい、「ファイル名」や「見出し」を作っているうちにテンションが落ちるものなのです。
また、テンションが低いときには「ファイル作り」や「見出し作り」が物凄い億劫になるのです。
そうならないために、「とりあえずファイルと見出しだけは作る」という作業を、締め切りのかなり前、できれば仕事を受けた日にやってしまいます。
そして、無理に原稿を書かずに、そのまま寝てしまいます。
案外、ファイルと見出しまで作ると、「けっこう仕事したな」ってなるんですよ。
だから寝る。
ここで気分転換を強制的にやってしまうのです。
そして、翌日起きて目が覚めてきたら、ファイル開けばすぐ原稿に取り掛かれるわけです。
試しにやってみればわかりますが、「原稿書くために、ファイルダブルクリックすれば、あとは書くだけ」という体制になっていると、驚くぐらいスルっと原稿にとりかかれます。
実は今もアズールレーンのレビューなどは、前日に画像を取り込んで、下書きでタイトルと見出しと画像を貼っておいているのです。
意外とこれやってない人が多いんですよ。
特に長文だと、ますますやってない人が多い。
小説の場合も、実はプロットとか設定ってなんのためにあるかというと、「書いてる途中で、考えなくてはならないことを減らす」ためにあるんです。
キャラクターの名前や端役の名前、地名、装置の名前など、いったん勢いが止まると、物凄くテンションが落ちます。
ぶっちゃけた話、設定やプロットは「使う名詞さえ並んでいればいい」ってぐらいです。
「考えないためにあらかじめ用意しておく」
実は原稿というのは、勢いで流れで書いてしまうものなので、書く前に名詞や考えておくことは終わらせておくものなんです。
「原稿中に考えないで済ませるための用意」
能率の良い原稿の書き方は、書く前に終わらせておくものなのです。
そうすればだいぶ原稿の書き方が楽になりますよ。
楽になるってことは、取り掛かりやすくもなるってことだよ!
だいたいの人は、書き始めれば早いのですよ。
そこまでいくための準備ができるかどうか?
原稿の早い遅いは、実はそこにあるのでした。