地雷魚先生のライティング講座 その1 金の取れる文章とは?

突然ですが、ブログを2つぐらいかかえて、いろいろ読んでいると、なんか自称「プロライター」たちが、単著もないのにエラソーに「ライティングの仕方」「ブログライター講座」とかやってるじゃないですか?

そういうの同業として気になるから、つい読んだりするんですよ。

そうすると、いつも思うのが

あー、これじゃPV数や検索上位は取れても金は取れないよねー、という感想です。

はっきり言うと、たぶん原稿料が10記事で2000円とかそういう仕事をして、ふろになった気でいるライターたちなんでしょう。

たぶん、そういうライターは「与えられた原稿料(低価格)」の仕事しかしたことないわけで、「自分で金の取れる文章を書いていた」というわけではないんですよ。

多くは言いませんけどね。

ところがそういう文章講座モドキが検索上位になっているせいで、なんかネット上、紙上を問わず、全体的にライターの質が落ちているのも事実です。

面白くネーの、読んでて。

これはね、本人の資質とか能力のせいじゃないんですよ。

ようするに、「ちゃんとお金の取れる仕事」をしていないし、そういう文章を求められなくなって行った結果、「ちゃんとしたライターの文章」というものを、教えられたこともないし読んだこともないという世代になっちゃってるんです。

もう、検索上位とかPV稼ぎしか考えてない、内容すっからかんな文章がネット上には増え過ぎました。

それは、資質や能力ではなく、そういうものを教えられる人がもう現役でいなくなっちゃっているし、「教えよう」としているのが前述のようなライターモドキなんですから仕方がない。

というわけで私が教えましょう。

これでも紙媒体、ネット媒体で30年近く仕事をしていますし、フリーになってから20年も現役でやっていました、自著も10冊ぐらいあります。

いいでしょ、生粋のプロライターを名乗っても。

参考にする気がなければ、別に帰ってくれてもいいですしね。タダで書いてるんだし。

ほないきまひょか。

その1 金の取れる文章とSEOは違う

もう、これ。

凄まじく広がりすぎました。

ネット時代になって、手っ取り早く結果が出るので、そればかり要求されていたら、もはやSEO的に強いだけの、すっからかんな文章書くライターばっかりになっちゃった。

荒野ですよ。

ライター時代に口を酸っぱくして先輩たちや編集者たちに言われたのですが、

「レストランがデザートで客の財布を絞るように、ライターも最後の五行が次の仕事や金に繋がる」

今のライターの人たちは可哀想ですよ。

すぐSEOSEOとクライアントに騒がれるので、とりあえず検索上位に行きそうなワード、バズりそうな書き出しに労力の大半を費やされます。

おかげで、「見出しで引き込まれたけど中身ないやん(わかる?  この罪の重さ)」って記事が世の中には溢れかえってますね。

例えば悪い例としては、私の専門分野である三国志にありますね。

検索上位にくるけど、中身がパクリかスッカラカンな「はじめての三国志」

これなんて典型的ですよね、武将の名前で検索上位に来ますが、中身は「お前コーエーの『三国志』の武将列伝以下やん」あるいは「これ他のサイトや本のパクリですね」って記事ばかり。

こういう記事が検索上位にくるせいで、もはやネット世界は「見出しだけは一丁前なのに中身のないクソ記事」であふれかえるようになりました。

「はじめての三国志」なんかまだマシな方で、中には三国志のソシャゲの「最速攻略!」とか「リセマラオススメ!」とかの攻略サイト()だと、とりあえず武将名だけ確保してテンプレートがあるだけってのも少なくありません。

こういう記事はですね、書いちゃだめなんですよ。

いや道徳的な事を言っているわけではなく、ライターの立場のために言ってるんです。

SEOではライターの金にはならない

からです。

検索上位にくる見出しやバズったワードを必死こいて探します。

その結果どうなりますか?

クライアントが喜んで原稿料を弾んでくれますか?

そうはなりません、ただその見出しやワードをコピーして、他のライターに似たような記事を量産させるだけです。

読者はどうか?

見出しやワードで集まった読者は、見出しやワードは見るけど書いた人は見ない

特に中身スッカラカンな記事だと覚えてくれさえしません。

だから、昔からライター業ではこう言われるのです。

「レストランがデザートで客の財布を絞るように、ライターも最後の五行が次の仕事や金に繋がる」

と。

例えば、この私の曹操の記事

「曹操、この偉大なる軽薄男」という見出しは、それなりにひと目を集めるために書きました。

「覇道」とか「野望」とかで有名な曹操が軽薄ってのは、それなりにインパクトがあると思ったからです。

でも大事なのは、そこじゃないんですよ。

「魏王朝は曹操の人格的魅力と政治軍事における才幹によって強大なものとなったが、ついに『権威』と『秩序』というものを確立することのできないまま短命王朝に終わってしまったという印象がある。
それはひとえに創始者である曹操のパーソナリティによるものであり、その成立も崩壊も、遠因は曹操の人格的軽々しさにあったように思える。」

曹操の軽薄さを証明するエピソードを並べて、曹操の人格論を展開していきながら、このラストで曹操の人格が短命王朝に終わった魏の運命を左右した、という誇大な結論に持っていった所です。

言わばオチですね。

別に壮大でなくても、意外でもいいですし、逆転でも詠嘆でもいいです。

とにかくラスト五行でオチをつけろ!

読者に「そうくるかぁ……」と思わせたら勝ちです。

そう思った読者は、これを書いた人がどんな人間なのか気になります。

読んでいた編集やクライアントも「こういうモノ書けるのかー」と感心します。

それが金や次の仕事に繋がるんです。

見出しや書き出しだけのコケオドシは、誰にだってできるんですよ。

というより、5chやなんJでは「【悲報】ワイ将曹操が軽薄であることに気づく」とかよくやってますしね。

見出しや検索上位で惹きつけるやり方は、もう、旧2ch・5chやまとめサイトなどでさんざんやってて陳腐化しているんです。

大事なのはオチと、そこまで流れを作る文章です。

良い見出しやテーマを思いついたら、オチまで考えましょう。

起承転結のうち、キケツだけはつけるんです。

少なくとも帰結だけは付けるんだ。起承は二の次!

そこまで考えることのできるライティングが「プロフェッショナルの仕事」なのです。

逆に言うと、この技術がないライターは「金の取れないライター」でいくら原稿料をもらっていてもプロではありません。

オチを常に意識するだけで、あなたの記事、ブログは数段金の臭いがしてきます。

書いた人の名前が気になります。

ちなみに、さらに手慣れてきたライターは「どんな書き出しにしても、最後の五行でオチと辻褄をあわせる技術」が自然に身についてきます。

機会あったら、そういう事も書きたいですね。

それじゃーのー。

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