編集者と著者のおごりおごられ関係

著書解説などを書きました。

そこで当時を思い出しながら書いていたのですが、今と昔では一番違うのが編集者が著者に酒や飯を奢ったりすることが最近はもうなくなっているんだな……。と。

そんぐらい、昔は打ち合わせのたびに飯や酒を奢ってもらっていたものです、そして、会社の経費で飲みながら雑談しているうちに次の企画のアイデアが浮かんだりしていたものです。そんぐらい毎回飯食って、酒奢ってもらってました。

こう書くと、突然、変な人が「飲みニケーションとかウザイ、古い!」とか言い出すんですが、サラリーマンと違って編集者や漫画家と基本的に孤独なんですよ。

売れる売れないは別にして、とにかく一人で作業しているとどんどん自分の中に澱みたいな鬱屈が溜まってくるんです。一種の孤独病とも言ってもいい。

そういった合間や仕事終った時に編集者が著者を外に連れ出して気分転換させるのって、とても大事だと思うんですよ。ああ、自分は一人じゃないって。

逆にそういうのなしに、ただ打ち合わせだけ(酷いところだと今じゃメールだけ)やって終わりにされていると、だいたいの著者というものはヒガミっぽいものですから、「ああ俺って大切にされていないんだな……」ってどんどん悪い方向に行くものなのです。

とにかく孤独で作業しているような人たちは、コミュニケーションに餓えているものです。

確かに業界は苦しいのでしょうが、こういう著者へのケアって大切だと思うんですよね。そういうのがなくなってから、編集者と著者がギスギスしている話とかよく聞くようになりました。

あれってネット時代だから可視化されていったというのもあるけど、明らかに最近の編集者って著者に対してのケアが疎かになっているなって、私自身の体験からも、いろいろな話を聞くにつれても思います。

こういう経費を削って言ったことから、ああ、業界の転落って始まっていったんだな……って痛感しますねえ……。

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