銀英伝の記事である。
前に掲載したのが付録の前の記事で、ここに掲載したのが付録のあとの記事だ。リプレーの連載もここから始まった。
ものすごくノリノリで書いているが、それも当然でこの頃のボーステックは、『銀銀河英雄伝説Ⅳ』がバカ売れ(初週3万本完売!)していて、それが私の記事のおかげだと思ってくれていた。いや、ゲーム自体が素晴らしいから私も毎号毎号上司の青柳さんに頼んで記事を作ったり、付録を付けたりしてたわけなんだけど。
なので、私にほぼ全部のゲーム内のデータを提供してくれる状態になっていた。しかも、何を書いてもネタバレオーケーというぐらい信用してくれていた。
そのおかげで、好き勝手書きまくれるし、データもゲットできるしで、本当ネタに困らない状態にあったんである。
ここで、『銀河英雄伝説Ⅳ』を遊んでいた読者のみなさんにお詫びしなくちゃならないことがある。
それが2ページ目のコラムだ。
そう『銀河英雄伝説Ⅳ』には、マスクデータとして「支配性」と「派閥」というものが存在していたのである。
後に『銀河英雄伝説Ⅳ』はウィンドウズ版も出たことで、2000年代に至るまで遊ばれ続け、さらに解析も続けられていた。
私も2chの改造スレで知ったんだが、「銀英伝Ⅳにはマスクデータがあるらしい」とけっこう議論になっていたのだ。
そして、自分の記事を見直すと……「書いてた……」。
そう、私は将来的に攻略記事の中でマスクデータである「支配性」と「派閥」について解説するつもりであったんである。
ただ、この当時、私は複数の定例記事を抱えていた(三国時代とレターズ桃源郷)上にNEWSOFTは毎号いくつか書いていたし、攻略記事もいくつか書いていた。とにかくとても忙しかった時期だ。
しかも、さらに後に銀英伝の定例記事「銀英伝イレギュラーズ」まで始めてしまいパンク寸前で、大混乱状態に陥ってしまっていた。
どうもそれで、すっかり銀英伝Ⅳのマスクデータについて忘れてしまったらしい。
まさか、10年後ぐらいに、まだそれについてネットで議論がされているだなんて、その当時は考えもしなかったよ!
あと『銀英伝ⅣEX』以降、このタイプの銀英伝ゲームがでなくなるだなんて思っても見なかったよ!
そんなほろ苦い思い出のある記事なんである。
【追記】そうだ、私は当時、『銀河英雄伝説Ⅳ』の攻略本を作ろうとしていたんだった! それでこのマスクデータは攻略本の目玉にしようと思っていたんだよ! それで温め続けていたんだけど、攻略本の企画がいろいろ版権やら何やら大変なことになってしまって、諦めたんだった……
【注・巨大画像】ログイン1995年1月合併号 銀英伝攻略記事