情報が焼き畑の時代から荒野になりつつある段階な件

かつて時代の流れで少年誌が月刊から週刊になるにつれて、その物量についていけない漫画家や作家が消えていった時代があった。

大衆文化というものはそういうマスによって消えていくものであるのは確かだ。

そして、今、インターネット時代になって大量に消費されるテキストやイラストやマンガのスピードや物量についていけない人たちが淘汰されていっている。

それも時代の流れ……。

と言いたいのだが、「少年誌が月刊誌から週刊誌になった」ときに比べて一つだけ大きな違いがあるのだ。

現場に金が回ってきていない。

少年誌が週刊化したときも労働力が急増していったが、それに従って漫画家の収入が激増して、ヒットすれば大ヒットでなくても家が買えるような時代になったのである。

しかし、インターネットでテキストやイラストやマンガが大量消費されるようになった今は、その大量消費に経済の仕組みが全く追いついておらず、現場の作家や漫画家やイラストレーターの収入が激減するということになっている。

これは現場だけでなく編集者も出版社も金が回ってきていないのだから、もう完全に経済が追いついていないというしかない。

そして、残念なことにこの流れは今後加速していくばかりになるだろう。

そして回る金はどんどん薄まっていっていくだろう。

ところが最近になって、こういった流れが「送り手」ばかりでなく、それを消費する消費者にまで影響を与えてしまっている流れになっているのが大きな特徴だろう。

もはやGoogleでは検索結果はキュレーションサイトやまとめサイトに荒らされ、コピペで作られたような検索結果ばかりが出回るようになっているのは、周知の事だろう。

ところが最近、さらにそれが進んで「悪化」していることに気がついた。

ゲームの攻略サイトや攻略wikiがなくなっていっているのである。

みんなが知っているような「リセマラオススメ!」とか自称「攻略wiki」で検索結果が荒れているのではない。

なくなっているのだ……。

私は最近『大航海ユートピア』というマイナーなソシャゲをやっているのだが、なんとこのゲームはまともなwikiにはまったく情報が乗っていないテンプレートだけだし、よくある「攻略まとめwiki!」というのも業者製の一個しかないのである。

かつては、この手のソシャゲは手当たり次第に業者が「攻略まとめwiki!」を作っては検索結果を荒らしていたが、どうやら業者側もドンドン撤退していったり売れているタイトルに絞るようになってきて、「マイナーなソシャゲはクソまとめwikiどころか、そもそも情報すらない」という時代になっているようなのだ。

かつては有志たちが攻略情報を集めてサイトやwikiにアップしていたが、そういった情報を業者が焼畑農業の如く手当たり次第に検索結果を荒らしていった末に、今度は金にならなくなった業者が撤退し、有志もまとめやwikiを作らなくなって、情報が『皆無』になっていっているようなのだ。

この流れは現在はゲーム攻略あたりでは顕著になりつつあるが、今後は他のいろいろな情報に波及していくものと思われる。

まとめサイトやキュレーションサイトが検索結果を荒らしている時代から、そういった業者さえもいなくなって荒野になっていく時代。

そろそろ始まっているようだ。

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