フリーライターは食えないし、メディアも衰退していく

この記事が心に響いた。

というより、私がほぼフリーライター専業をやめた理由にもなっている。

年収1800万から200万に転落、元敏腕週刊誌記者のマイルド貧困

格差や貧困問題の是正が放置されているうちに、「アンダークラス(パート主婦を除く非正規労働者)」が900万人を突破、日本は「階級社会」への道を突き進んでいる。中でも「中間階級」が崩壊、新たな貧困層が生まれてきた。それは、どん底一歩手前の「マイルド貧困」とも呼べる新たな階級だ。そこでDOL特集「『マイルド貧困』の絶望」第11回は、年収1800万円だった週刊誌の敏腕記者が、年収200万円まで転落した軌跡と理由を追った。

(ライター 根本直樹)

https://diamond.jp/articles/-/183281

なんか「マイルド貧困」とか書かれているが、これ紙メディアの衰退と、それに寄生しているネットメディアの大きな問題点を指摘している記事だ。

記事そのものが「マイルド貧困」というテーマで、なんか「フリーライターがバブルを謳歌して転落してざまぁ」って構成になっているけど、これはそれに留まらない記事だと思うよ。

日本のテキストメディアが崩壊の危機にあるというのではなく、『すでに完全に崩壊している』という内容に奇しくもなっている。

ようするにもうテキスト書きは食えないし、育たない環境になっている

「世間では“文春砲”とか言って、まるで週刊誌業界がイケイケみたいに思っている人もいるかもしれないけど、とんでもない。一部の優秀な専属記者はそれなりに稼いでいるが、それでも年収1000万円稼いでいる奴なんてほぼいない。経費削減のために、取材費が出ない雑誌もザラ。紙媒体が“オワコン”なのは、俺も痛感しているよ」

取材費が出ないってのは本当にそうで、今では打ち合わせの費用さえまともに出なくなっている。

フリーライターやってると痛感するけど、取材費と資料費は本当に大事で、インプットしていかないと絶対に長持ちしないし、そもそも編集者や先輩ライターというものがライターに教えるのは、文章の書き方ではなく「インプットの方法を教える」と言ってもいいぐらい重要だ。

「読めばわかるけど、クソじゃん。ろくに取材もしないで、紙媒体からパクってきたネタを適当に書き直して掲載とか。何度か、わりと有名なネットメディアから依頼がきたけど、ギャラの金額を聞いてすぐに断った。だって、記事1本1万5000円だよ。しかも取材費はゼロ。これでも高いほうだっていうんだから、あきれるしかなかったよね。10本記事を書いても15万円なんだもん」

 そう語る河田は、こう続ける。

「だいたい、まともに取材して書こうと思ったら、月に10本なんて無理なんだよ。ネットメディアの編集者もそれを承知で頼んでくる。奴らの本音は『適当にその辺の記事を繋ぎ合わせて、それっぽくまとめてください』ってことだろ。やってられるか、そんなもん」

本当、愚痴のように見えるけど、これマジです。

私もネットメディアで三国志の連載をしていたけど、ちゃんと資料を読み込んで中身を構成するので、「まともな三国志記事」を書くのには一週間に一つが限界。それでもかなり無理をしていたぐらいである。

その結果、今じゃネットで三国志をGoogle検索すると出てくるのはほとんどスパムのようなパクリ記事、いやパクリでさえなくて、ただのWikipediaレベルの内容を更に薄めて書いたような記事だけ。

もう日本では三国志でネットでGoogle検索しても得られるものはほぼないと言っても良い。

出版社は金を出さなくなり紙メディアが衰退して、それをパクってコピペ記事を量産しているネットメディアは、もはやパクリ元すらなくなって、検索してもゴミ情報して出なくなっている。

もはや、三国志に限らず日本のネットメディアって、ただのクズの寄せ集めになっているし、そんな環境でテキスト書きが育つはずもないし、まともな人材が寄り付くわけもない。

本当にヤバイと思う。

これからますますネットメディアではテキスト書きの量が膨大に増えていくのに、増えるのはライターですらないコピペ屋だけで、まともにテキストを書く人がいなくなった。

紙媒体がオワコンなのではない、テキストがオワコンなのだ

かといってテキスト自体が必要なくなっているというわけではない、相変わらずテキストを必要とするメディアは多いし、今後もますますまテキストの需要は伸びて行くだろう。

しかし、テキストを書く人間はこれからどんどん減っていく。

そして、コピペ屋だけが残っていくが、そのコピペ屋ですからも低賃金なので、コピペ屋すら減っていくだろう。

すでに現状そうなっている。

Googleの検索でゴミ情報ばかりが流れていくるのはクズメディアやSEOのせいではない

ただ単にテキストの書き手そのものが減っているのだ。

だからコピペ屋がコピペとリンクを繰り返して、ひたすら水増しするだけの現状にすでになっているし、さらにテキスト書きは減って、コピペ量産は増えていくだろう。

はっきり言うけど、これは『現状』であって未来の話をしているわけではない。

未来の話をすれば、はっきりと「テキストは金にならないので人はこないし、書いてる人もも食えないし割に合わないし老いていくし減っていくだけ」だ。

若い人はテキスト書きなんてしようとしないし、そもそもしていいだけの原稿料はない。

ちゃんと原稿料出して、取材費や資料費も考慮して、まともな報酬を出そうとする人はいるかもしれないが、クズメディアの物量に押しつぶされて、やがて手を引いていく。

もうクズメディアすら作れなくなっていくんじゃないですかね? 人がいないから。

ひたすら過去のネタを薄めて、コピペを繰り返してテキスト量だけは増やしていく状態になっていくでしょう。というが、今すでにそうなっている。

三国志についてはすでにそうなってますね。

学者は別として三国志ライターは私を超える人はとうとう登場しなかったし、登場することもない。私にちゃんと考証して面白い記事を作る人は皆無。

悪いけど、本当、三国志についてちゃんと本出さなくなって10年近く経っていて、黙ってみていたけど、ネットで育ったのは「クズコピペ量産屋」と「素人にはよくわかんない資料マウントばっかりやってるマニア」だけでした。

ちゃんとお客様からお金取って「これは私のオリジナルです」って出せるレベルの記事書いてる人いないですね。皆無。

自慢というよりむしろ嘆いています。

だって、自分が現役で書いていた頃より全体的な三国志の考証や議論が低レベルになっているし、つまんなくなっているし、「まだそのネタやってるの?」ってものばかりで、まったく刺激受けられなくなっているんだもの……。

純粋に読んでて面白いって事ない。

Twitterで三国志について語らないのは、そもそも元ネタとして面白い記事がないからだもん。

話は戻りましょう。

三国志だけでなく、もう日本のテキストそのものが、金にならず、人も増えずに、昔の縮小再生産とコピペの繰り返しにすでになってます。

検索システムの問題もあるだろうけど、SEOとか検索システムの問題だけでこうはならんよ。

すでに「元記事」書く人そのものが減ってるんだよ。

もうダメかもしれんね。

金出す人はクズに押し流されるし、育てようとしても潰されちゃう。

オワコンなのは紙メディアではなく日本のテキスト文化そのものですよ

オワコンになって困るのは業者だと思うんですけどね。

Googleとかアマゾンレベルの企業が対策とらないと、もうダメじゃないですかね。

うん、絶望しかないよ。

滅びしか見えないもん。

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