【注・R-18G ゆ虐】おじさんの飼いゆっくり挑戦

諸注意!

ここから先は18禁グロである、ゆっくり虐待と呼ばれるジャンルの小説なので嫌いな人は直ちに帰っていただきたい。

元々、饅頭関係はどうするか悩んだのだが、こういうのを掲載するために自分でレンタルサーバーを借りたのだと思い掲載することにした。

なので嫌いな人は嫌いなままでいいので、読まないでいただきたい。

私が好きで書いただけのものを発表するだけの話です。

おじさんの飼いゆっくり挑戦

ふわふわの絨毯はゆっくりのあんよにもやさしく、ただごーろごーろしたりするだけでも気持ちいいだろう。

エアコンはゆっくりにとってもっとも心地よい温度である25度に調整されている。

窓もサッシもゆっくりへ圧迫感を与えないように大きく作られており、そこから見える庭は自然の森を模したものにしてある。

ただし野良猫などが入って来られないように、窓もサッシも強化ガラスのはめごろしになっており、猫どころか人間の暴漢すら入ってこられない堅牢なものになっている。

それになにかの間違いで『飼いゆっくり』が、専用の薬剤も飲まずに外に出てしまったら一大事だ。

今時の街や道路はゆっくり忌避剤が混入されているか散布されているからね。

また、壁紙まで森に似せてしまうと、かえって実際の庭の木々と比較されて違和感を生じさせてしまうので、壁紙は高原をイメージした開放感があるものにしている。

天井周りにはちょっと金をかけた。

明かりと連動して空色と夜空がプラネタリウムとして投影されるようにしてみたのだ。

部屋の中央にはメーカーの職人が一品物としてヒノキ材で作った「最高級ゆっくり用おうち 『ドスのふところ』」。

ログハウス型のゆっくり小屋で、その木々の香りは元々森に住んでいたというゆっくりたちにとって「彼らの設定」での郷愁をさそい、森林浴にも似た効果を与えるという。

おうちの中には特製のゆっくり用羽毛布団と、すーやすーやの際にキシキシと古風なきしみを立てるように作られたチーク材の「特製ベッド『すーやすーやDX』」が用意されている。

このきしみ音が大事で、ゆっくりの寝相に合わせて微かに鳴る音は、実ゆっくりの時代の(胎生出産でも餡子に刷り込まれている)記憶を揺り戻し、眠るゆっくりを穏やかな睡眠に誘うのである。

寒い時には、国産アルパカの繊維で作られたゆっくり用に軽く作られた高級毛布も用意されているので、肌寒いときには自分でかけることもできる。

ちなみに床には暖房と空気清浄機の機能が埋め込まれている。

ついでに言えば、マイクとカメラ、スピーカーが用意されており、中にいるゆっくりとコミュニケーションが取れるようになっている。

エアコンが用意されているのなら、暖房や毛布などは必要ないと思われるだろうが、ゆっくりたちは外の冬景色を見るだけで「寒い」と思い込んでしまうらしく、こうやって「あったかいおうち」を用意してやることが大事なのだ。

また、とにかくゆっくりは自分の「おうち」をステイタスとする習性があるので、できるだけ良いものを用意してやりたい。

喉が渇いた時には過度の栄養を与えないように調整された甘味入りミネラルウォーターが入った水飲み器が設置されているし、小腹がすいた時に舐める程度のキャンディを私が置いておく「たなさん」も用意されている。

もし、自分でお気に入りの宝物ができたならば、その隣に設置されている「たからばこ」に保管すればいい。

それらは天井はアタッチメント方式で人間の手なら簡単に開けて、メンテナンスできるのは言うまでもない。

大事なのは「おトイレ」だ。

「おうち」の中に用意しておけば、なまけもののゆっくりたちにとっては楽かもしれない。

だが、片付けてもらうまでうんうんやしーしーと対面したままになってしまうのは、いかにもゆっくりできない。

このため、小屋のすぐとなりに箱型の「ゆっくり用おトイレ『ゆかりんのスキマ』」が設置してある。

中の構造は単純。出入りが楽で、なおかつ外からは見られないように、暖簾状になっているカーテンの入り口から入ると横幅2センチ、縦幅10センチほどの穴がある。

この便穴の下に消臭剤入りの砂が入っている。そして便槽は私が掃除しやすいように引き出し型になっている。

縦長な便穴の大きさは、子ゆっくりや赤ゆっくりが入ってしまっても、落ちないように工夫されたものだ。

このゆっくり用のおトイレの画期的な所は、一番奥に直径3センチほどの円柱状の「ふーきふーき器」がついていることだろう。

簡単にウェットティッシュを巻けるようになっている「ふーきふーき器」はその絶妙なカーブラインで、ゆっくりが自分で排便後のあにゃるを擦りつけることによって清潔に保つことができるようになっているのだ。

慣れたゆっくりなら毎日ウェットティッシュをとりかえてやりさえすれば、あにゃるやおしりにうんうんがつきっぱなしになるということはまずなくなる。

後々説明することがあるだろうが、他にもゆっくり用の玩具や遊具などもたくさん用意してあり、もちろん外部の喧騒や騒音でゆっくりたちがびっくりしないように完全防音になっている部屋だ。

一人暮らしのささやかなマイホームに作った十畳ほどの『ゆっくり部屋』。

なんだか、作っているうちに箱庭気分で気がつけば思いっきり凝ったものになってしまった。

だけど、これならたいていのゆっくりたちは、「すてきなゆっくりぷれいす」として認めてくれるんじゃないかな

一心不乱に仕事に没入しているうちに結婚もせずにいて、気が付けば四十路であった。

なんとはなしに、仕事に余裕もできたこともあって自分なりの趣味でも持ってみようと決心した。

親しい編集者のススメもあって、近年流行し始めているらしい、『飼いゆっくり』に挑戦してみようと思ったわけである。

もっとも優しい言葉で「ゴミ饅頭」と呼ばれる害獣のゆっくりを飼うというのは、近年までは奇人変人の趣味でしかなかった。

なにしろ、奴らは十年前に現れて以来、人間社会に蔓延り尽くしといってもよかった。

農作物を食い荒らし畑や田圃を掘り返し、おうち宣言などの住宅や庭園荒らし、ゴミや排泄物などを撒き散らし街の景観に対する損害を与え、大小様々な事故の原因となり、伝染病の媒介物になるなど、およそ人間にとってありとあらゆる害となる乱暴狼藉を尽くしてきた糞饅頭どもである。

当初は人語を理解することで意思疎通が可能な知的生命体として扱われ、「ゆっくりんぴーす」や「ゆーしぇぱーど」などをはじめとする保護団体や愛護人間などが現れたこともあった。

そのため、彼らは人間に対して常に喧嘩を売っているというレベルで増長しきった。

まあ、この辺りについては様々な当時の様子を語る文献などを調べればすぐにわかることだろう。

それが近年、『十炭糖生命体理論』の確立とともに急速にゆっくりの生態が明らかにされ、その管理体制や有効利用が行き届くようになって、ようやく人間たちはゆっくりに対する接し方を会得するようになった。

「この生命体は、『ゆっくりできない』ことで糖を体内に生成し、その組成と消費によって生きる。つまり虐待や虐殺をされるのが『ゆっくり』という種の存在目的であり、使命なのだ」

と。

なにしろ、この生命体は本気でゆっくりすると体内の糖分が枯渇し、「ゆっくりしすぎたけっかが、これだよ……」と『過ゆっくり症』を発病して死に至るほどだ。

このゆっくりたちの真の本能と体内構造を知った人間たちは、この生命体に対して全力をもって応えた。

ゆっくりたちが全身全霊を賭けて求める「ゆっくり」をありとあらゆる手段で奪い去ることによって、この生命体を活かしてやろう、と。

「ゆっくりできないこと」こそ、この生命体の生きる意味であり、それによって十炭糖を精製することがこの生命体の目的なのだから。

ゆっくりの糖分は燃料や薬剤や嗜好品や食品などに加工され、ゆっくりそのものも労働力として活用されていった。

今ではゆっくりはまさに『社会の潤滑ゆ』であり、『産業の餡』として欠かせないものとなっている。

こうして人間社会に一気に適応させられていったゆっくりたちは、今では益獣として愛でられ、利用されるようになってきている。

そうした結果、人間たちはまたゆっくりを再び『飼いゆっくり』として見直す余裕も出てきたという顛末である。

「ゆわわわぁ……」

さて、保存用パックから出してやった「彼女」は、こうして説明している間じゅう、ずっと口を大きくあけっぱなしで呆然としっぱなしだった。

その表情には一点の曇りも見えないところから、どうやら気に入ってもらえたようだ。

彼女はゆっくりショップ『ハローゆっくり』で買ってきた、ゆっくりまりさの幼生体。

ソフトボールスケールのゆっくり子まりさ、いわゆる「まりちゃ」と呼ばれる通常種だ。

「お、おにいしゃん。ほんちょに、ここにまりちゃがすんでもいいにょ

四十路の私を、おにいしゃんとは恐れ入る。

だが、ゆっくりの人間に対する認識は「おにいさん」←「くそどれい」→「くそじじい」などというように、相手の年齢はあまり関係なく、自分本位の印象で決めているだけだから、仕方がない話である。

「ああ、私の言うことをきちんと聞いてくれる限りは、この部屋を好きにしてくれてもいいよ。ここは私のゆっくりのための部屋だからね」

「ふわあああ……ほんちょにほんちょなのじぇ まりちゃ、こんなゆっくりしちゃとこりょ、みちゃこちょにゃいよ

と興奮したように私を見上げながら言ってくる。

どうやら基本的には善良な個体のようだ。

どうやら、不良品ではないらしい。

これでいきなりなにも聞かずに遊具に飛びついて「おうち宣言」でもされたら、潰していたところだ。

「ああ、かまわない。まりちゃが私のいうことを聞いて、よい子にしていれば、このゆっくりプレイスはきみのものだよ」

「ゆっゆっ、ゆわーい

と聞くが早いか、さっそくぴょんぴょん跳ねまわって周囲を見渡して、

「ここをまりちゃのゆっくちプレイスにしゅりゅんだじぇ

と誇らしげなドヤ顔で部屋全体を「おうち宣言」だ。

このあたりは、普通の通常種といったところだろう。

まあ、そういう『生(なま)タイプ』をわざわざのだから当然だ。

ある程度自分が管理できる「ゆっくりプレイス」の広さを掌握しているかどうかは、人間との関係ばかりでなくゆっくり同士の関係にも関わる。

広すぎる場所を自分の「ゆっくりプレイス」として宣言した個体が、周囲と軋轢を起こし「せいっさい」を受けることは珍しくもない。

その最たるものが、かつて流行していた人間の家屋や土地に対する「おうち宣言」だったろう。

ゆっくりの知能とは、もりけん(笑)に見られるような知識や多くの数字が数えられることではない。

いかに彼我の力関係や自分の立場を把握する能力なのだ。

同じ言葉が喋れるからといって、その知能を人間と同じ基準で期待してしまったことが、かつてはゆっくりの保護問題やペットとしての適正を歪ませて社会問題ともなっていたものである。

それほどまでにゆっくりというのは、生物なら当然在るべき、世界における自分の種族の立ち位置というものを理解できないナマモノなのだ。

一説には、そういったゆっくりたちの「立場のわきまえなさ」は、同じく立場をわきまえない生物である人間から影響を受けたものだという。

それが数々の「不思議生物」としての性質や種類の獲得に繋がっていったのだとも。

「その『おうち宣言』を認めたよ」

と私はわざわざ返事してやる。

本人は自覚していないだろうが、「おうち宣言」を認めてやることによって、ゆっくりの中枢餡には「この存在によって『おうち宣言』が承認された」という事実が刷り込まれる。

これによって自然に上下関係が中枢餡に染み込んでいく。

あれほどわがままで欲望に忠実で立場も空気も読めないナマモノであるゆっくりが、「おさ」に対してはドスでなくとも比較的従順なのも、これと似たような理由である。

ゆっくりは自分の存在や「ゆっくりできること」に対する承認欲求が極めて強い。

どんな底辺のゆっくりであっても、「お前はゆっくりしていないゆっくりだ」と言われれば、その生命や存在にかけて反駁してくるし、逆にその承認欲求を満たしてくれる存在には極めて従順になる。

このあたりゆっくりとの関係形成で重要なのは、対象のゆっくりの承認欲求を満たしてやることと、

「ありがちょう、おにいしゃん。ここはとっちぇもゆっくちしたゆっくちプレイスなんだじぇ。おにいしゃんもとってもゆっく……」

「いや、まりちゃ。私は人間なので『ゆっくり』は褒め言葉にならないので、言わなくていいよ」

「ゆぐぅ……、わ、わかっちゃよ」

というように、ゆっくりが相互関係に持ち込もうとして、こちらの承認欲求を満たしてやろうとする言動を拒否することである。

あとはまりちゃの好きにさせてやった。

最低限のしつけを餡に入れられているほかは、ほとんど加工を施されていない「生タイプ」のまりちゃだ。

どうも、最初にゆっくりを飼うときは「生タイプ」が推奨されているらしい。

「はじめは3ダースぐらい潰すつもりで飼ってください」

というのが、ゆっくりショップにされたアドバイスである。

『飼いゆっくり』とは、誤って死なせ、ムカついて潰し、意味もなく殺し、を繰り返しながら慣れるものなんだそうだ。

曰く「習うより潰せ」。

それが『飼いゆっくり』のコツである、と。

このため最初は値段も高く、おいそれと死なせる訳にはいかない金バッジや希少種が薦められることはない。

それよりもトイレや服従心程度の餡子を調整されただけの、本来のゆっくりに近い「生タイプ」を消費しながら、『飼いゆっくり』に習熟していくのがよいそうだ。

「なにしろ、1ダースで100円だったものなあ……」

残り11匹のまりちゃは冷蔵庫の保存パックの中で眠っているが、下手をするとパッケージとラムネ含有の保存料の方が高いのではないだろうか

実際のところ、ゆっくりショップやメーカーは通常種本体で儲けを出そうなどと最初から考えていないらしい。

ゆっくりフードやラムネ、オレンジジュースなどの消耗品や私が揃えたようなゆっくり関連グッズがメーカーの「商品」なのだ。

いわばゆっくり本体は、その付属品であり、それらを楽しむための消耗品でしかない。

むしろ、ペットではなく消耗品として扱える手軽さこそが、ゆっくりの商品価値であり、『飼いゆっくり』があらたな玩具市場となった要因なのである。

ちなみに私は、このダース100円のまりちゃ代ですら出していない。

各種グッズを買った時に付属サービスとして付けられたものであったりする。

いや、それどころかあまりにも気合を入れてゆっくり用のグッズを揃えてしまったため、そのショップから、

「電話くれれば通常種ならいくらでも持っていきますよ。じゃんじゃん使っちゃってください、グロスで持ってきますよ」

とまで言われてしまった。

「こ、こりぇはしゅごくゆっくちできるものをはっけんしたのじぇ

ゆっくり用ブランコの脇でまりちゃが、なにかを見つけたらしい。

「このゆっくちしたきらきらしゃんを、まりちゃのたかりゃもにょにするんだじぇ」

ああ、ゆっくりは光り物が好きだと聞いて、部屋のそこここに色々な透明プラスチック製のガラクタを隠しておいたっけな。

どうやらまりちゃは、はじめてのゆっくりプレイスを「たんっけん」しているらしい。

……ひとつかみ200円のそのガラクタ、お前よりずっと高いんだぜ。

少し不憫になった。

「おーい、まりちゃ」

「まりちゃをよんだかなのじぇ、おにいしゃん

ぴょんぴょんとこっちに跳ねてくるまりちゃ。

ああ、このあたりの従順さは、きちんと餡のしつけはされているんだな。

「おー、さっそく宝物みつけたかー」

と口にくわえた赤い透明プラスチックの石のついた指輪を見て褒めてやる。

口にくわえたままどう発生しているかについては、表面の皮と内部の餡の振動で音を出しているためらしい。

「えっへんなのじぇ。うえむらなおみまっしゃおの、ぼうけんかまりちゃしゃまの、さいしょのおたからなのじぇ」

「すごいすごい。それでだなまりちゃ」

「まりちゃはこのまま、みちのふろんてぃあをかいたくしゅる、いだいにゃえくすぷろーらーなのじぇ」

どこで覚えてくるんだ、そういう言葉……。

「そうかー。ここには、いろんなお宝があるらしいからな。見つけたら、あのおうちの中に『たからばこ』があるので、コレクションするといいぞ」

「しょ、しょれはしゅごいのじぇ しゃっしょくきょうのしゅうかくっを、まりちゃのひぞうのたからばこっにしまっておくのじぇ

ぽいんぽいんとまりちゃはおうちの中に入っていく。

「ゆわわわわ~、しゅ、しゅごいおやしきなのじぇ まりちゃのおうちは、べるさいゆっきゅうでんにもひってきする、だいていたくなのじぇぇぇぇ

どうやら私の用意したゆっくりハウスはお気にめしたようだ。

まあ、お安くない品なので、こんぐらいは感激してもらわんとな。

おそらくうれしーしーまみれだろうから、あとで床を拭いてやらないと。

その後もまりちゃはすっかり「ふろんてぃあのたんっけん」がお気にめしたようで、ゆんゆん気分で部屋の中を探し回っていた。

人間からすると10畳の部屋だが、まりちゃにしてみると「むげんにひろがるだいうちゅう」なんだそうであった。

半日がかりで家の周囲のおトイレやブランコ、「とんねるさん」(ただのプラスチックのパイプ)、シーソーなどを調べて回ったぐらいであったようだ。

その間に、いくつか「たかりゃもにょ」をみつけては、せっせと『たからばこ』に運び入れていた。

こうして飼ってみると、なかなかゆっくりも可愛いものではないか。

舌が肥えないように調整された『ゆっくりフードそれなりー味』を、大喜びで「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー」しながら食い散らかす様子も、なんとも元気そうで不愉快ではなかった。

ちなみに、その部分のしつけはされていないパックをもらった。

「うまかったか

「しゅっごく、ゆっくちできるおりょうりさんだったのじぇ

「ほれ、顔を拭いてやる」

と口の周りとエサ入れの周囲に飛び散った食べかすを雑巾で拭いてやる。

「食ったらうんうんだろ お前らは」

「しょーにゃんだじぇ まりちゃはゆっくちおトイレできるんだじぇ

「おトイレはこの中な」

と、腹いっぱい食って若干なすび状になったまりちゃを持ってトイレの入口に置いてやる。

「おしょらをとんでりゅみちゃい

というお決まりのセリフも心地よい。

どうやら、かなりうんうんが溜まっていたのか、なすび状になりながらも急いでおトイレに入っていった。

「ここをまりちゃのゆっくちしたおトイレにしゅりゅよ

 ゆっくりできるトイレだと、おトイレ宣言なんてこともするのか

「中の穴にうんうんするんだぞー」

「ゆっくちりかいしちゃよ きゃわいいまりちゃのしゅーぱーうんうんたいむはじみゃるんだじぇ しゅっきりー

「うんうん終わったら、そこの白い棒さんに、あにゃるをこすりつけてふーきふーきしろよー」

「まりちゃは、ゆっくちあにゃるさんをふーきふーきすりゅよ きれいじゅきでごめんにぇ

まあ、いちいち甲高い声の口数が多いことにイラッとくるところもあるが、このあたりは知ってて『飼いゆっくり』を始めたので十分許容範囲だ。

その後、しばらくシーソーやブランコで遊んでやると、さすがに疲れたらしい。

「そりょそりょ、まりちゃはしゅーやしゅーやしゅりゅのじぇ」

おっと私もまりちゃの言動がいちいち面白くてつい夢中になってしまったようだ。

そろそろ寝かせてやるとするか。

「ゆっくちおやしゅみにゃしゃい、おにーしゃん

「おう、じゃーな。ゆっくり眠れよ」

と、部屋の照明を暗くして『ゆっくり部屋』を出ることにした。

なんだ、意外にうまくやっていけそうじゃないか、私とまりちゃ。

そんなことを思いながら、私も眠ることにした。

幸い、次の締め切りまではそれなりに時間がある。

その間に、まりちゃと親睦を深めるのもよいだろう。

私も、おやすみなさい。

明日も一緒にゆっくりしような……まりちゃ……。

翌日。

まりちゃは死んでいた。

えー。

どうもまりちゃは昼間のテンションを引きずって、夜中に目を覚ましてしまい、部屋が薄暗く照明が調整してあるのを良いことに「まよなかのだいぼうっけん」に出ようとしたらしい。

その結果がご覧の有様である。

一人でシーソーで遊ぼうとしてシーソーから転がり落ち、よくわからないがその勢いでブランコの鎖に絡み付き、全身を縛られる形で柔らかい皮が破れ、傷口からの餡子の流出と締め付けられての吐餡が止まらないまま失餡死したようだ。

いや、その、ね。

シーソーは角を丸くしてあるし、そもそも落ちたとしても周囲は柔らかい絨毯である、ふわりと受け止めてくれる筈だ。

ブランコにしろただ転がっただけでは絡まないような高さになっているはずだし、そもそもどうして二台並んだブランコ台つ分の鎖を器用に使って自分を締め上げているんだよ……。

たぶん私が虐待趣味を発揮してブランコでまりちゃをくびり殺そうと考えたとしても、無理だぞ、この死に方……。

「これがゆっくりです」

まりちゃの死に様の画像を送って、ショップの人に聞いたらそう答えられた。

「こいつらは、想像を絶するほどバカで間抜けでどうしようもないナマモノなんです。他者をいらだたせる方向性においてはよく頭が回り、自分の命と立場をなくすためならば驚くべき器用さを発揮し、死亡フラグの積み上げ方については地上のどんな生物よりも優れているのです。ゆっくりを舐めちゃいけません」

「す、すごいですね……」

「だからこそ、『飼いゆっくり』は面白いのですよ。なにしろ、かつては駆除すればするほど繁殖し、ペットとして愛でようとすればするほど飼い主からの失望を買い続けてきた饅頭どもですからね。一筋縄ではいきません。愛でれば愛でるほど愛せない存在となり、生かそうと思えば思うほど自殺行為に走るコイツラを、いかに育てるか ずいぶんと挑戦のしがいのある『ゲーム』だと思いませんか

「ああ、それでようやく理解しましたよ。こんな加工所でいくらでも大量生産されている糞饅頭どもを、好き好んでいろいろグッズや施設を整えてまで飼育しようとする物好きが最近増えているのかを。確かに、これはずいぶんと面白くやりがいのある『ゲーム』ですよねえ……」

私の性格をよく知っている編集者も薦めるわけだわ、こりゃ。

そんなわけで、私はまりちゃの死骸を台所のゴミ箱に捨て、ゆっくり部屋の後片付けとまりちゃの死臭を消臭剤で丁寧に拭きとって、冷蔵庫の新しいまりちゃを出す事にした。

とりあえず、夜は『おうち』から出られないようにしないとな。

なあに、1ダースで足りなければ、追加はいくらでもショップがもってきてくれる。

どうやら私もこの奇妙な生命体を弄び放題にできる楽しい『飼いゆっくり』にすっかりハマってしまったようである。

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