【ADF】シナリオ原案

『AfterDevilForce』の現状、最古のシナリオ原案。この間に広島に行ったり、メールや電話でやりとりしていたりしたが、実は原案では40ステージぐらいあったんだけど、それが削りに削られて、7ステージになった。

こっちはログインの仕事とアスペクト編集部の仕事を平行していたので、かなりいろいろせっつかれて、まとまっていないものをたくさん提出していたと思う。

たぶん、せっつくコンパイルの人がいなかったら、その時点で投げていたと思う。

まだ長編の仕事になれていないので、断片送ったり、無駄なもの送ったり、足りないものを送ったりしてアタフタしていた。

アタフタデビルフォースである。

うるさい。

目次

“Another Devilforce”
「”After Devilforce”」】
The chronicles of FORLIS
月命暦216年 ~クォーダ~
『狂王の後継者』
マップ上イベント設定案

1997年11月11日

オープニング

・前半はダイジェストからの流用。
・月命暦216年、開戦までのあらまし。
ナレーション「」
・エスクの登場
・ 出陣

マップ1 『参軍誕生』 (ベルツ城攻略戦)

登場部隊

・ ラウル軍に偽装した、クォーダ近衛右翼大隊(プレーヤー)
・ クォーダ第1師団、第3師団
・ベルツ城守備隊(3000人)

戦況

クォーダはラウルに宣戦布告し、国境のベルツ城を攻撃する。しかし、ベルツ城城守ホイヘンス・バタイユはよく城を守り、なかなか城は落ちない。それどころか、逆にしばしばクォーダ軍を奇襲し、老将たちの率いるクォーダに損害を強いていくのであった。
●【「いくのであった」→「いた」】

作戦概要

エスクは偽のエディウスの書簡(ベルツ城を攻略できない責任を問う内容)を用意し、司令官のメフメット・フォラスを動揺させる。そして、偵察の兵に“ラウル軍に動きあり”と誤認の報告(偽装したクォーダの近衛大隊)をさせ、逆にその軍を奇襲し撃滅する事を決意させる。
同時にラウル軍の夜間用暗号サイン(松明によるもの)を知っているエスクは、偽装兵に命じてベルツ城内に“クォーダ軍
●【「夜間用暗号サイン(松明によるもの)」後のイベントでは合い言葉】
に夜襲の気配あり”と報告させる。さすがに城将は慎重だが、実際に前記した理由によりクォーダ軍が動くと、逆にこれを
▲【「城将」→「敵将」or「城主」の方が良いと思います】
●【「実際に前記した理由により」言い回しがくどいように思います】
利用してクォーダ軍を奇襲して叩いておこうとする。
▲【「奇襲して」は必要無いと思います】
そして出撃したベルツ城の守備隊(その約半数)は、見事にクォーダ軍への奇襲に成功する。
しかし、それが落とし穴で、守備兵が勝ちに乗じているうちにラデュスとリューダスの率いる偽装兵たちは、奇襲部隊が帰ってきたと偽り、まんまと城内へ入り、ベルツ城を陥落させてしまうのであった。
●【この内容は作戦概要ではないと思います】

イベント

・ リューダスらの混成軍登場
ラデュス、リューダス、エスクの三人が戦場に到着。見晴らしのよい高台に上がって戦場を傍観して。
ラデュス「へえ……、やっぱりまだ落ちてやがらねーよ」
リューダス「それにしても、ずいぶんと城から離れた所に陣を置いているな」
エスク「城内からの奇襲に、かなりこっぴどくやられてるらしいですなぁ。しっかし、あれで城攻めになるんですかねぇ」
リューダス「ならんだろ」
エスク「まあ、こっちとしてはその方が都合がいいんだが」
ラデュス「なあ……、やっぱり例の作戦でいくのか?」
リューダス「ここまで条件が揃ってんだ、やるしかないだろ」
エスク「少し気がとがめますが、この際本隊には囮となっていただきましょう」
ラデュス「しかし、味方まで騙すってな性悪な作戦は、あんま気乗りせんわなぁ」
リューダス「俺もだがな」
エスク「では、夜半に作戦開始という事で、こちらも宮廷の方をなんとかしてきますので」
ラデュス「……聞いちゃいねぇ」

・偽使者(クォーダ軍陣営)

カリュウトが馬を飛ばして、クォーダ軍の本営にたどり着く。
メフメット「おお、これはこれはカリュウトどの。何か御用ですかな?」
カリュウト「ええ。前線の任を解かれた後は、こうして以前のように伝令監の真似事をしております」
メフメット「なるほど。本来ならば女性が戦場に出ること自体、考え物なのだがな」
カリュウト「……」
カリュウト「……ところで本題に入りますが、よろしいですか?」
メフメット「おお、そうだったな、聞こう」
カリュウト「はい。本国は先日、ベルツ攻略の援軍をこの地に送っることをけっていいたしました」
▲【確認:「ベルツ攻略」→「ベルツ城攻略」でしょうか? 口語的に略した呼び方です】
メフメット「……な、なに? 聞いておらんぞ、ベルツ攻略の司令官たる、この私が」
カリュウト「そうですか。その辺の事情はわかりませんが、ともあれ援軍は今夜にも到着する予定となっています」

一礼してカリュウト去る。
メフメット(ま、まずい……。エディウス公は、相当に焦れておられる。このままでは、なんの功も挙げぬまま援軍を迎えることになるではないか……)
メフメット(そうなれば、せっかく公に取り入って得たこの地位も危うい。なんとか今夜にでも、戦功を挙げねば)
と思案している所に伝令が来る。
伝令「伝令!! 我が陣営の後方に500騎ほどのクォーダ兵が現われ、待機しております」
メフメット(くそ……、援軍の先鋒がもう来たか……)
メフメット「全軍に出立の準備をさせろ」

・変装

変装したラデュスがラウルの哨戒兵を発見し。
ラデュス「あいつがいいな……、ちょうどガタイも俺ぐらいある」
ラデュス、哨戒兵に呼びかける。
ラデュス「おい、ちょっと。こっち来てみろ。クォーダの新手だ」
哨戒兵「どれどれ……、おお、本当だ」
●【確認:ラデュスの単独行動ではないのですか? ぞろぞろと見張りの近くまで軍隊を移動?】【ラデュスは単独行動、前述のイベントによりクォーダ主力が、動きそれを敵斥候が発見したというシチュエーションですけど……】
ラデュス「早く、報告に行かんとな……」
哨戒兵「そうだな、俺が行くか」
ラデュス「いや、俺が見つけたんだし報告は俺にさせてくれよ。ちゃんとあんたの名前も報告しとくからさ。」
哨戒兵「おお、そうか済まんな」
ラデュス「じゃ、ここで引き続き見張り頼むわ……。で、部署と名前は?」
哨戒兵「東部哨戒隊の第9小隊、ルハスだ」
ラデュス、いきなり哨戒兵を切り捨てる。
ラデュス「そうか、じゃ。これから俺がルハスという事で」

・偽伝令2(ベルツ城)

ラウルの哨戒兵に扮したラデュスが、ベルツ城前に至る。そして正門の脇の小門の前に立つ。
ラデュス「開門開門!! 敵軍に新たな動きが出たぞ」
門番兵「所属と名前は」
ラデュス「東部哨戒隊の第9小隊のルハスです」
門番兵「合い言葉は」
ラデュス「北の風は」
門番兵「東より吹くが、寒いか暑いか?」
ラデュス「北向きに凍えるようです」
門番兵「よし、入れ」
ラデュス(へえ……、エスクの奴が言った通りだ)

・城守の決断

城の司令室で城守りホイヘンス・バタイユ
が、伝令兵の長と話し合っている。
ホイヘンス「なるほど、またクォーダめが夜襲を企んでいるとな」
伝令兵長「はっ、哨戒兵たちから、いくつか似たような報告が入っており、いずれの情報を照会しても同様の見解が導き出されます」
ホイヘンス「そうか……、ならば話は早い。また一泡吹かせてくれよう。引き続きクォーダの動きを報告させろ」

先ほどの場所から両軍が動き出したのを見て、リューダス
リューダス「ほほう、どっちも動き出しやがった。ラデュスめ、うまくいったようだな」

・遭遇戦

闇の中を密かに進軍するクォーダ軍らラウル軍が側面から襲い掛かる。
ホイヘンス「馬鹿め、この辺は我々の庭のようなものだ。全軍掛かれ!!」
メフメット「く、くそ……。気づかれていたかっ……。反撃せよ、逆に押し返して武功とせよ!!」
それを傍観してリューダス
リューダス「始まったな、メフメットもあの伝でずっとやられてたんだろうな……。では、いくぞ。目標はベルツ城だ」
●【確認:「あの伝でずっとやられてたんだろうな」意味が分からないのですが?】【あれ? こういう言い回しって使いません? 「ずっとあの調子でやられてきたんだろうな」というものの、少し伝法がかった言い回しなんですけど、わかりにくかったら前述のでいいです】

・突入

暗闇に乗じて、ベルツ城に近づいたリューダスらの軍。
リューダス「開門開門!! ただ今帰還した」
門番兵「おかしいな、もう帰ってきたのかよ、そんな筈はないんだがなぁ」
ラデュス「あれは味方だよ」
と一息に門番兵たちを斬り倒していくラデュス
ラデュス「ただし、俺のな!」
ラデュスは門番兵を倒して、開門装置にたどり着く
門番兵「く、くせ者だ!! 敵だ……、ぐふっ。」
ラデュスの周囲に集まる城兵、しかし、すでに門は開きかけている。
リューダス「撃て!!」
と門の隙間から、城内を打ち据えるリューダス。
リューダス「よし、突入だ!!」
雪崩込むクォーダ軍。

・ 陥落

ベルツ城
ホイヘンス「何!!」
ホイヘンス「罠だったのか。全軍、急ぎ戻って城を奪回するぞ!!」
メフメット「なんだ……? 敵が退いていく……、助かった」
伝令「伝令!! ベルツ城が味方の別動隊により陥落いたしました!!」
メフメット「な、なんだと!!」
メフメット(まさか……我々は囮にされたのか……。ともあれ、なんの功も挙げぬまま、城は別の者が落とし……。終わったな、短い軍権だったが……)

・反撃

ベルツ城の物見櫓から望見して、敵軍が近づいてくるのを確認する。
リューダス「来たな……。」
ラデュス「あわくっているだろうな……」
リューダス「よし、ラデュス。出るぞ」
ラデュス「おっしゃ!!」
そこにゲルダが現われて、二人を止める。
ゲルダ「お待ち下さい。ここで出ては、せっかくの城を取った利がありません。下手をすれば取り返される恐れもあります
リューダス「馬鹿言うな。これまでみみっちぃ戦ばっかで、少し欲求不満なんだ。それにせっかく、メフメットらの部隊と挟撃できる機械なのに逃すことあるか」
ラデュス「大丈夫さ、ちょっと行って帰ってくるだけだからな。それより、今晩帰ったら時間は開いてるか?」
リューダス「行くぞ!!」
とリューダスらの軍は城外に出て行く。

マップ1-2デモ

・エスクとエディウスの会話

クォーダの王城の一室でエスクとエディウスが話し合っている。
エスク「……というわけで、カシス様……いや、陛下の意志としてはリューダスらを復帰させた方が良いとのお考えなんですがね」
エディウス「陛下の使者というから、会ってみればそのようなくだらない事か。すでに軍は発せられているのにもかかわらず、今更編成を変えるわけにもいくまい」
エスク「それでクォーダが負けてもですか?」
エディウス「士官たちを替えたからといって、事情がそう簡単に変わるわけもあるまい」
エスク「そうでもないと思いますよ。そろそろ、前線からの知らせが来る筈ですが……」
そこへどこからともなくゲルダ登場。エスクに書簡を渡す。
エスク「ごらん下さい」
エスク一読した後に、エディウスに書簡を渡す
エディウス(眉の根も変えず)「……これは誠か?」
ゲルダ「はい」
エスク「いつまでも負け組の肩を持つ事はないんですよ。能無しどもを使っていては、出来る事も出来ないのは軍も同じですよ」
エディウス(薄く笑って)「そうだな……。そなたが正しいようだ」

・新規軍編成、参軍誕生

ナレーション「……かくして、」
◆【途中です】【面間デモはまだですって……汗】

・ ラウル第2軍陣営

進軍中のツォンの下にエンリ・ナタルージュが現れる。
ツォン「閣下……」
ウダイ「なんだ?」
ツォン「ベルツ城が敵の攻撃を受け、陥落した模様です」
ウダイ「それはまことかな?」
ツォン「どうもそのようです。昨日より城守のホイヘンスから連絡が滞っておりますし、斥候たちも同様の事態を報告しております」
ウダイ「ふむう……。ホイヘンスも、もう少し保たせるものと思っていたがな……」
ツォン「ともあれ、これで補給などの点で多少の不利を抱えることになりますが。まあ、まだまた我が軍の有利は揺るぎませんが」
ウダイ「素直にブラッケめが兵を出してくれれば、まずこちらの勝利は動かぬのだが」
ツォン「そういえば司令とノーラッド殿は、以前に多少の行き違いがあったとか……」
ウダイ「昔、いろいろとあってな。正直、仲が悪い。しかし、国の為に、お互い我慢せねばなるまい」
ツォン「確かに……」

・エスクとエディウスの会話

カシスを前にしてエディウスとエスクが今後の方針を語りあっている。
エディウス「……つまり、ラウルは我が国を攻撃するにあたって第5軍までも動員するようだ」
エスク「正直、クォーダの戦力では第2軍だけでも苦しいですよ。どんなにクォーダ軍が強いと言ってもですね。やはりなんだかんだ言っても大勢を決するのは兵力ですからね」
エディウス「ひとつ手がないわけでは無いのだ」
エスク「なんです? それは」
エディウス「第2軍の司令ネユーフ・ウダイと第5軍の司令ノーラッド・ブラッケは、昔から仲が悪い。というより、ブラッケが一方的にネユーフを敵視しているだけなのだが、それをなんとか利用できないものか」
エスク「使えますね、それは。しかし、どうしましょう? いかに仲が悪いといって、怠戦や敵前逃亡などできるわけもありませんし」

かなり長時間悩み続ける二人
そこへお茶の用意にパルティアが来る

パルティア「失礼します」
エディウス「珍しいな、王子……いや陛下付きのそなたが、手ずから我々に」
パルティア「すいません。係の侍女が何かあったらしく、少し不貞腐れてますの。そのような者に茶を運ばせても、心和まないでしょうから、私がでしゃばりました」
エディウス「確かに、我々もかなり煮詰まっている所だけに、ありがたく心遣い受けておこう」
エスク「まあ、いきなり理不尽に癇癪おこす娘っているよな。男関係かな?」
パルティア「存じません」
エスク「で、あれやこれや理屈つけて当たり散らしたり、仕事サボったりするんだろう?」
パルティア「お詳しいですね」
エスク「育ち悪いから、下世話なことにはね……。ん? エディウス卿」
エディウス「何か思いついたのか?」
エスク「パルティアどにお礼を、だ。」
エスク「こっちがブラッケに怠戦の口実を作ってやればいいんですよ」

・竜騎兵解説

マップ2 『火竜の降臨』(竜騎兵による長駆攻撃)

登場兵力

・クォーダ竜騎兵(プレーヤー)
・ラウル第5軍 シュルツ公国軍(3千人)。
・ラウル第5軍 ウシュク伯爵軍(5千人)
・いくつかの第5軍と第2軍の兵站基地

戦況

ベルツ城が攻略されたのを受け、ラウルは東部方面軍に続いて、北部方面軍に動員をかける。しかし、東部方面軍司令官ネユーフ・ウダイと北部方面軍司令官ノーラッド・ブラッケは仲が悪かった。東部方面軍の管区における戦争で、戦っても主力となるのは第2軍であり、勝利の功は第2軍の司令官に帰することになる。このような戦いに自分の軍を派兵するのに気が進まないブラッケの軍動員は、意図的な遅滞がもたらされていた。この情報を受けたエディウスはエスクに協力を要請。北部方面軍に損害を与えるとともに、隠密裏に北部軍との講和を結んでしまおうと考えていた(軍を派兵しない口実をエディウスはブラッケに用意したのである)。

作戦概要

竜騎兵を長駆派兵し、北部方面軍の動員を受けた各諸侯の軍勢を各個撃破し、さらに第5軍や第2軍管区各地の兵站基地などに損害を与えること。

イベント
・ 竜騎兵登場

竜騎兵を率いたリシナとゲルダが登場する。
リシナ「さて……、だいぶ面倒な役目ですけど」
ゲルダ「はい、これから本国との連絡、情報収集は私が行ないますので、後顧の憂いなくお働き下さい」
リシナ「しかし、今回の作戦はうまくいったら、ずいぶんと画期的な作戦になるだろうね」
ゲルダ「かも、しれません」
リシナ「いきなり、よその人を主席参軍にして大丈夫かなと思ったけれど。だいぶ、あの人もなかなかやる人のようですね。情報と連絡、そして機動力をここまで利用してのけるとはね」
ゲルダ「いえ、そんなことはありません。こういう作戦は、昔からシシス様のお考えにあった事です」
リシナ「……? もしかして、ゲルダさんはあの人の事がお嫌いですか」
ゲルダ「いえ、嫌いってほどではないんですけど」
リシナ「では何かあったのですか?」
ゲルダ「あの人、目つきが少しいやらしいのがちょっと……」

リシナ大笑いする。

部下「報告いたします!! シュルツ公軍およびウシュク公軍が我が本体に合流を果たす途上で、何者かの軍に襲撃された模様です」
ノーラッド「お前、阿呆か?」
部下「は?」
ノーラッド「何者か、じゃないだろう。すでに戦争状態にある軍を襲うのが、クォーダの手の者以外にあるか」
部下「は、はい」
ノーラッド「で、どうなかった?」
部下「はっ、はい。かなり甚大な被害は受けつつ、両軍ともにこちらに向かっているようです」
ノーラッド「ふむ……。これは大変な事態になったな」
部下「確かに」
ノーラッド「……」(しばらく思考中)
ノーラッド「……本国と第2軍に使者を出せ」
部下「はっ」
ノーラッド「我が第5軍は“クォーダ軍の大部隊”の襲撃を受け、現在なおも交戦中。よって、第2軍の救援は、いささか遅滞するがご容赦されたし、とな」
部下が去った後にノーラッドの傍らにゲルダが姿を現す。
ノーラッド「これでよいのかな?」
ゲルダ「はい……。しかし、よろしいのですか……」
ノーラッド「なーに、かまわんかまわん。国を滅ぼすような戦さは泥沼になるのが常だ。ましてやクォーダの傭兵どもを敵にするなんて、考えただけでも身震いがする。そんな危ない真似を部下どもにさせられるかよ。ただでさえ、第2軍と違って人材の質も兵の数もとぼしいんだからな、ウチは」
ゲルダ「はあ……」
ノーラッド「それに今回の戦さは、ラウルにとっちゃ百害あって一理なしだ。ラウルとクォーダが傷ついて喜ぶのは、どいつだと思っている? つまりはお前らの誘いに乗ったのはそういうわけだ」
ゲルダ(この人は、この人なりにラウルの事考えているのかしら……)

マップ2-3イベント
・ 援軍来らず

ウダイ「れはどういうことだ!!」
ツォン「どういうことだ、といわれましても。言葉通りに取る以外にないでしょう」
ウダイ「ブラッケの奴め、うまく身をかわしおって。そこまで第2軍、いや私を助けるのが嫌か……」
ツォン「というより、彼の者にうまく口実を与えたクォーダのやり口を褒めるべきでしょうね」
ジャッド「しかし、これは明らかに敵前逃亡、あるいは怠戦に値する罪ですぞ」
ツォン「ブラッケ将軍の報告通り、現にクォーダ軍と交戦しているのだから仕方ないでしょう。第5軍はそもそも北部一帯の守護こそ本来の任務ですからね」
ジャッド「だが……、これはあまりにも」
ウダイ「ベルツを落とした手際といい、ブラッケを踊らせた事といい、シシス亡き後もクォーダには良い軍師がいると見える」
ツォン「そうですね。あの軍事に疎い宰相の手口とは思えません。さっそく調べてみます」

・ 軍議

エスクとカシス、そしてクォーダの諸将たちの軍議。
エスク「……というわけで、リシナ殿とゲルダ殿の働きで、敵の第5軍の動きは封じられました。これで第5軍と第2軍に対して2正面作戦を行なうという最悪の事態は避けられました」
リューダス「とは言っても、まだまだツライな。彼我の兵力差は2倍以上もありやがる」
マグナス「そうだの。ラウルは装備も訓練も充実しておる、傭兵師団の出先とはわけが違うだろう」
エスク「そうですね。こちらがベルツ城を手に入れているのと、最新の装備を揃えたのを計算に入れて、だいたい戦力は互角、いや、多少不利といったところでしょうか」
カリュウト「……」
ラデュス「それで打つ手は考えているのだろうな」
エスク「一応、帰還の途上にある竜騎兵が、開戦後に敵の背後を討つように手配はしてますが」
カリュウト「リシナたちも大変ね」
マグナス「それが手いっぱいってところだの」
リューダス「あーあ、兵が足らないってのは、最悪の弱みだよな。ろくに奇襲に兵を割くことすら出来ん」
エスク「参軍としては心苦しいのですが、後は諸将の働きにかかっております。よろしくお願いいたします」
リューダス「わかったよ、しゃーねえ。任せときな」
マグナス「そう言われては、粉骨せんわけにもいかんな」
カリュウト「……」
ラデュス「おう、任しとけや」

軍議後
会議室から出て行くリーリナにラデュスが声かける
ラデュス「よっ、あんたも戦争に出るのかい? パルティアも行くって言ってるし、大変だなお付きの侍女も。で、どうだい? 今夜、二人で出陣祝いでも、さ」
リーリナ「すいません……、私一応士官なんですけど……」
ラデュス「えっ!?」
カリュウトが現われて
カリュウト「私の部下だ」
リーリナ「はい、カリュウト様の第2師団の第3大隊長を勤めますリーリナ・ハイラウンドです」
ラデュス「おいおい、大丈夫かよカリュウト」
カリュウト「今回が初陣だが、これでも男顔負けの剣技の持ち主だ。兵士どもにも好かれているし、良い指揮官になると期待しているんだがな」
リーリナ「わあ、ありがとうございます」
ラデュス「いや、そうじゃなくて。こんな可愛い娘、戦場に出すなよ。顔でも怪我したら国家的損害だぜ」
リーリナ「いいんですっ。カリュウト様の下で働けるだけで」
カリュウト「少なくとも、敵軍よりそなたに気を付けた方がいいようだな。いくぞ、リーリナ」
リーリナ「はいっ!!」
ラデュス「あーあ、もったいね。まあ、気長に行くかぁ」

・ツォンとウダイ

ツォン、偵察部隊からの報告書を受け取り驚く。
ツォン「……本当かよ」
ウダイ「どうした? ツォンよ」
ツォン「あ、これは失礼しました。先ほど敵の参軍の情報が入りましたので、少し驚きました。これを……」
ツォン、報告書を差し出す
ウダイ「なんと、我が国の修士だったのか」
ツォン「はい。エスク・ガノブレード、修士館では何度も落第を繰り返してきた男ですが……。その軍略、謀略の冴えは本物です。一度、私も兵棋演習で奴に手酷い敗北を喫した事があります」
ウダイ「修士館始まって以来の天才と言われたお前がか?」
ツォン「もう一度、本気のあの者と戦ってみたいと思っておりました。」
ウダイ「そうだな。兵棋と実際の戦争は違うという事を、証明してみろ」
ツォン「はっ!!」

・ バイルとローゼ

配陣前の夜、軍中でバイルとローゼが話し合っている。
バイル「なあ……、今宵こそ色よい返事を聞かせてくれよ」
ローゼ「冗談ととっておくわよ。まったく、奥方を参軍として連れてきているのに、何を考えているんだか……」
バイル「つれないなぁ、まあ、そこがいいんだがね」
ローゼ「悪いけど、私はあなたにちっとも興味沸かない。特に今はね。だから、あきらめてちょうだい。あなたもラウル軍きっての遊び人だったら、ここは素直に引いてこれ以上無粋なまねはしない事ね」
バイル「ちっ。グラーフ公国の姫君は、同じ女性に心惹かれてござります、か」
ローゼ「イヤな言い方するわね。でも、半分事実だからしかたないけど」
バイル「クォーダの“氷の瞳”カリュウト・ウェゲナーか。肖像画を見れば確かに美人だが、冷たすぎて俺の趣味ではないね」
ローゼ「あなたの趣味は聞いてないわ。グラーフとクォーダは国が近いし、同じ女指揮官という事で嫌でも比べられてきたのよ。指揮振りも容貌も何もかも、ね」
バイル「確かに珍しいからな、女だてらに師団一つ指揮しているようなのは。俺はもっと増えてもいいと思うがね」
ローゼ「とにかく、あの女だけには負ける訳にはいかないのよ。他人の評価はもちろん、自分的にもね」

・クォーダ軍出陣
・ラウル軍来襲

マップ3 『輪舞』(シリュグ平原の戦い)

登場部隊

・クォーダ軍 竜騎兵と第4師団を除く全軍
・ラウル第2~第5師団(第1師団は温存)
・ 竜騎兵(中盤移行に登場)

戦況

紆余曲折はあったが、ラウル第2軍はベルツ城近くまで進軍してきた。ついにシリュグ平原にて決戦の火蓋は開かれる。

作戦概要

重厚な鶴翼にラウル軍をクォーダ軍が必死で支えている。そこへ背後から遠来より帰ってきた竜騎兵が登場し、戦力の均衡がとかれるといった形が望ましい。

マップ3 『輪舞』(シリュグ平原の戦い)

エスク前線を見渡して、
エスク「いやあ、カシス見てみろよ。初めてみるが壮観なもんだなぁ」
カシス「何のんきな事を言っているんですか、エスクさんは緊張していないんですか?」
エスク「緊張って言ってもなあ。こんな壮観な軍容の片一方を自分が作戦指導するなんてなぁ、ちょっと信じられんのだな」
カシス「何を今更……」
エスク「だいたい、作戦は決まっているんだから、後は現場の指揮官どもと、総大将のお前に任すという段階なんだがな」
カシス「僕もお飾りですから、実はあまり実感沸かないんです」
エスク「ははは、意外と大器なのかもな。なあ、陛下」

・ ラデュス対バイル・ビュイック

バイル「若僧のくせに俺にかかろうなんざ、生意気なんだよ。女も知らねーで、早死にするつもりなら来いや」
ラデュス「悪いな、若いがあんたより経験豊富だと思うぜ。ラウルと違ってクォーダじゃ軍人はモテるんでな」

・リューダス対バイル

リューダス「ふうん、ラウルにもなかなかの用兵する奴いるじゃねーか。こいつは面白くなってきやがったな」
バイル「ちっ、酒が切れてきやがった。とっとと囲んでやっつけちまおうぜ」
◆【確認:”呑んでいる酒が無くなりそう”ではなくて”呑んでいた酒が切れてきた”で間違い無いでしょうか?】【そうですけど、そういうとき口語では「酒が切れた」と飲兵衛なら言うでしょう】
戦いの最中。
バイル「若いのに、なかなかいい指揮ぶりじゃねーか」
リューダス「だてに年食っちゃいねーな、あの親父」

・ カリュウト対コンラート・ローゼ

ローゼ「いたわね。カリュウト・ウェゲナー」
カリュウト「敵の第3師団か……、全軍迎撃用意」
ローゼ「会いたかったわ、どっちが指揮官として優れているか試させてもらうわ。私の名はコンラート・ローゼ、この名忘れられないようにしてあげるわ!!」
カリュウト「口数の多い指揮官だ……」

・ カタン兄弟

イバラード「確か、クォーダの新しい王ってのは、俺達と縁続きになるんだよな」
シバレース「ああ、確か父の妹がクォーダに嫁いでいるから、ちょうどいとこという事になるな」
イバラード「なるほどね、それが今は敵味方になるなんてなぁ」
シバレース「もともと、政略結婚だったんだ仕方あるまい」
イバラード「ま、いいけどね。それより俺としちゃ、クォーダ一の強者ラデュス・ベルナーに興味があるからな。今回の戦はそのためにきたようなもんだ」
シバレース「好きにするがいい。しかし、今回はいつものようにお前の趣味で指揮は替えんぞ」
イバラード「へいへい、兄上」

・ ゲルダとエンリ

ゲルダ「一度ね、手合わせしてみたかったのよね。ラウルの“炎の使徒”たちを率いる“劫火の魔女”とね」
エンリ「来るがいい。コーネルのはぐれ術士風情が、私とどこまで戦えるか見てやる」

・ リーリナ初陣

リーリナ、出陣を前に緊張した面持ちで、周囲の兵士に聞く。
リーリナ「……本当に大丈夫かな?」
兵士「ん? なんですか隊長」
リーリナ「私、カリュウト様の下で働きたいとは言ったけど、いきなり大隊長なんかになっていいのかな? それと、ちゃんとできるのかな……。軍隊指揮なんてやった事ないよ」
兵士「ああ、大丈夫でさ。戦争はうちらがやりますんで、隊長は後ろでわしらを励ましてください」
リーリナ「それだけでいいの?」
兵士「ええ、それがなにより指揮でさ」
兵士「むさ苦しい男の隊長なんかより、よっほどやる気が出るってなぁ」
兵士「違ぇねぇ」
リーリナ「うん、がんばって応援するね」
兵士たち、大いに笑い士気上がる。

・ リーリナ対敵大隊長

リーリナの隊と対決した大隊長がぼやく
大隊長「なんだなんだ、クォーダってのはずいぶんと人がいないと見える。こんな小娘が指揮官の真似事をしておるわ」
クォーダ兵士が言い返す。
兵士「こらぁ!! ラウルの木偶隊長、貴様だって、どーせロクな指揮とれねぇんだろうが」
兵士「そんだったら、うちの隊長の方が可愛らしいだけ、よっぽどましってもんだ」
大隊長「く、くそ……。やれ!! 奴等を打ちのめせ!!」
兵士「てめえらなんかに、うちらの隊長には、指一本だって触れさせはしねぇぞ」
リーリナ「みんな、早くやっつけて帰ろう!! 死んだら駄目だよ!!」
兵士たち「おお!!」
その様子を傍観していたカリュウト。
カリュウト「……なかなかやるな、あの娘」
ウォルター「ああいう、指揮ぶりもあるもんですな。見事なものです」
カリュウト「ああ、私には出来ぬ芸当だ」
ウォルター思わず吹き出す。

・ カシスとエスク

前線の視察から帰ってきたカシスがエスクに話し掛ける。
カシス「ふう……。今、帰りましたよ、どうぜすか戦況は_」
エスク「よお、帰ってきたか。先に前線の様子を聞いておきたいな」
カシス「ずいぶんと激しい戦いが交わされていたようです」
エスク「さすがに初陣の興奮醒めやらぬといった体だな。顔が赤いぞ」
カシス「ええ、みんな姿を見せると、盛り上がってくれるし……。正直、ちょっと酔ったような感じです」
エスク「よーし、上出来だ。それでいいんだよ、王や総大将なんてさ。」
カシス「でも、エスクさんは前線に出ないんですか?」
エスク「ああ、下手に前線に出て将兵たちに情が沸いても困る。正直、恐いしな」
エスク笑い

・ 竜騎兵到着

竜騎兵
リシナ「へえ……。あの人を参軍にしたカシス様の目は確かだったようですよ。ちゃんと、予告した通りの状況になっている」
部下「このまま背後を付けば、敵を崩れさせられますな」
リシナ「こういう……、戦場を思うように動かしている辺り、あの参軍の人はシシス様に似たところがありますね」
部下「ええ……、そうですかぁ?」

・退却ツォンとウダイ

ツォン「利あらずですね。背後からの竜騎兵の登場で、将兵に動揺が走っております。ここは一旦、退いた方がよいでしょう」
ウダイ「うむ……」
ツォン「下手に戦闘を続行してこれ以上被害を増やしても、こちらに利はないと思われます」
ウダイ「そうだな、各師団に退くように言っておこう」
ツォン(エスクめ、今日はしてやられたが。これからはそうはいかんぞ。兵数の差というのが、どれほど動かしがたい現実か、今に思い知らせてやるからな……)

・エスクとカシス

カシス「やりましたよ、敵軍は撤退を始めました」
エスク「くそ……、やりやがる。流石は修士館きっての秀才どのだけはあるな」
カシス「え……? 戦いはこちらが勝ったようなんですけど……」
エスク「今日のところはな」
カシス「どういう事ですか?」
エスク「思っていたより敵の損害が軽すぎる」
カシス「そういえば、どの報告書も敵は撤退したものの、うまく兵をまとめて退いた様子が伺えますね」
エスク「えらい手際の良さだ。こりゃ、最初から敵は兵の数を活かして、クォーダの兵をじわじわ減らしていく気でいやがるな」
カシス「それは最悪ですね」
エスク「考えられる限り、どんな奇策より嫌だな、こちらとしては」
カシス「ベルツ城で篭城するというのはダメですか」
エスク「無理だな。この兵差じゃ、主力が俺達をベルツに閉じ込めて、別働隊を本国に侵入させるような手を使われかねん」
カシス「そう考えると、まだまだ油断は出来ないのですか」
エスク「それどころか、ますます苦しくなっていくだろうな」

・リーリナとカリュウト

両軍の銃戦の間に、突撃に失敗して倒されたクォーダ軍の重傷兵たち数人ほどが、両軍の死体の中で誰の助けも受けられぬまま放置され苦しんでている。その様子を双眼鏡で見てしまうリーリナ、目を背けて口元を押さえる。その彼女の髪を掴んで、カリュウトがリーリナの視線を強制的に戻す。
カリュウト「目を背けるな、これが戦いというものだ」
リーリナ 「は、はい」
カリュウト 「指揮に夢中になっている時は気が付かなかっただろう」
リーリナ「はい……」
カリュウト 「私たちのやっている事は、まぎれなく人を傷つけ殺す事。そして、それを兵士たちに強制する事だ」
カリュウト「こうでもせねば守れないものがあるというだけで、死地へと兵士達を追い込んでいく。絶対に私たちが彼らから目を背けたりしてはならないのだ」
カリュウト、リーリナの目を見詰める。少し目を潤ませた後でリーリナ、強く肯く。
カリュウト、傍らの兵士に銃を借りて信じられない正確さで自分の部下たちにとどめを差していく。カリュウト、兵士に銃を返す。兵士は彼女に黙礼を返す

マップ3-4
・ 膠着状態
ナレーション「戦況は、クォーダ・ラウルの両参軍が予想した通りの展開となった。」
・エスクとツォン
・戦線崩壊
・老将の死
・ 敗戦の咎

・軍議
・撤退

マップ4 『雨中』(ベルツ城からの撤退)

登場部隊

・クォーダ軍第4師団以外の部隊
・ラウル全軍

戦況

戦線が膠着状態に陥り、兵が少ないため徐々にジリ貧状態になっていくクォーダ軍。ここでエスクは竜騎兵による奇襲を試みるが、これは敵の参軍シーブル・ツォンに看破され逆に戦線の薄くなった前線に総攻撃がかけられ、クォーダ軍は敗退する。ここで、エスクはベルツ城に罠をかけて放棄し、本土決戦に持ち込むという奇策を提案。これは受け入れられ、ラウル全軍を相手にした撤退戦が始まる。

作戦

まず、司令官を失い多大な損害を負った第2師団を逃がし、第1と第3師団がエスクがベルツ城への罠を仕掛けおわるまでラウル軍を食い止める。しかるのちに全軍撤退。

イベント
・ シーブル・ツォン

ジャッド「ツォンどの、さすがですな。まさか、こんなにも早く敵の第2師団を屠れるとは思いませんでしたぞ」
ツォン「いや、これで油断してはならないでしょう」
ジャッド「しかし、偵察兵たちの報告では、敵は早くも逃げ支度を始めているようですぞ」
ツォン「こういうときが一番気を付けねばならないのですよ。人望あるマグナスという老指揮官を討ったせいで、異様に敵の士気があがっていますし、我が軍も浮き足立っているようですしね」
ジャッド「ほう、そういうものですか」
ツォン(よい人だが…ヴタイどのの副官としては……。少しは軍略に堪能になってもよかろうに)

・ リューダスの指揮

リューダス「へへへ……、こいつは腕が鳴る。退却戦てな、一番難しいって言うからな。シシス様がいた頃は退却戦なんて経験したことねーし……、面白くなりそうだ」
リューダス「退却するからと言って、俺が負けたなんてまったく思ってねーことを思い知らせてやる。」
リューダス「いくぜ!! マグナスのじじいの弔い合戦だ、派手に行こうぜ」

・ カリュウト

カリュウト「……今日は、少し無茶をさせてもらうぞ」
ウォルター「そうですね。私もあのじいさんにはけっこう世話になりましたから」
カリュウト「いくぞ!」

・リシナ

リシナ「さて、我々も行くとしますか。みなさん弔い合戦という事で少し熱くなっているようですが……」
部下「我々は冷静にいきます」
リシナ「いえ、思いっきり熱くなって下さい」

・ ラデュス

前面に広がる敵の大軍を見て。
ラデュス「おい、この状況で一騎駆けしたら面白いだろうな」
部下「やれますかね、こんなところで」
ラデュス「やれたら、今夜一杯奢れよ」
単騎突入するラデュス。
ラウルの隊長「……こ、こら! なぜ当たらん。もっと良く狙わんか!!」
ラデュス敵中に飛び込んでしばらく暴れた後に自軍に戻る
ラデュス「どーだ!! 傷一つ負ってねーだろ」
部下「あきれて、声も出ませんな」

・ カシス出陣

ベルツ城内で軍装に着替えるカシス。
カシス「僕も出ます」
パルティア「い、いけません!! 陛下自らお出になるのは、危険すぎます」
エスク「カシス……、行くのか?」
カシス「はい。僕の存在が少しでも兵たちの励みになるなら、行こうと思います」
エスク「……そうか、気を付けて行けよ。パルティア、行かせてやれ」
カシス「ええ、エスクさんも早く仕事片づけて下さいよ」
カシス出て行く。
パルティア「どうして……」
エスク「カシスは今、必死で“王子”から“王”になろうとしているんだ。しかも、偉大なる“狂王の後継者”という大変な役目を負ってな。ここは奴の好きにさせてやるさ」
パルティア「でも、陛下に何かあったら……」
エスク「いや、大丈夫だろう。それに、これぐらいでくたばるようなら、シシス王の後を継ぐようなことは出来ん」

・エスクの用意

エスク「急げ!! 早く終わらせて味方の負担を減らしてやるんだ」
兵士「はい」
エスク「城内に仕掛けた爆薬は、ちゃんと敵が来てから爆発するようにしておけよ。俺達が巻き込まれてはたまらんからな」
そこにゲルダが姿を現す。
エスク(どうだ、本命の仕掛けの方は)
ゲルダ(もう、まもなく終了します)
エスク(よし、ご苦労)
ゲルダ(一つだけ言っていいですか?)
エスク(なんだ)
ゲルダ(こんな事を考え付くなんて、本当に性格悪いですね)
ゲルダ、姿を消す。

・総撤退

・ベルツ城接収

ベルツ城の外で
ウダイ「当然、なんらかの仕掛けはあると診るべきだろうな」
ツォン「おそらくは……。クォーダの事ですから爆薬系の罠かと」
そこにエンリが現われる。
エンリ「やはり、城内のそこかしこに地雷などの罠が仕掛けられておりました」
ウダイ「よい、工兵隊を使って撤去作業を急げ。兵たちも雨の中戦って疲れておろう、早く屋根の下に入れるようにせよ」
ジャッド「はっ、だたちに」
ツォン「……しかし、これで終わりだろうか……?」
ウダイ「どうした、ツォン?」
ツォン「いや、あのエスクが、このような単純な罠で済ませるでしょうかね」
ウダイ「うむ。だが、あの退却戦でそれだけの罠を城内の要所に仕掛けてのけただけでも、大したものだ」
ツォン「やはり気になります。もう一度、私の直属の者たちを使って調査させます」
ウダイ「好きにするがいい」

・ほとんど撤退が終了したところでゲルダが城外に姿を現す。
ゲルダ(よし……、大丈夫。まさか壁の中まで調べないわよね)
ゲルダ(本当、性悪な男だわ……)

マップ4-5
・戦況
・再編成
・カリュウトとリューダス

マップ5 『灼熱の雪土』(クォーダ国内戦)

登場部隊

・クォーダ全軍
・ラウル第2師団を除く全軍

戦況

ついにクォーダの国土にラウル軍の進入を許す事になった。数に劣るクォーダ軍は、山岳特有の狭い地形を利用し善戦するが、ラウル軍の波状攻撃に苦戦する。
◆【「苦戦する」→「徐々に後退していく」】

作戦概要

ラウル軍に損害を与えつつ、くいとめる。徐々に撤退しつつラウル軍を首都に近づけなければならないが、このときクォーダ国内の村落などできるだけ損害が及ばないように工夫すること。

イベント

・バイルとローゼ

バイル「さすがに山岳だと、奴等も手強いな」
ローゼ「それにまだ雪が残って、寒さに弱い我が兵にはつらいところでしょうね……」

・ 耐乏

リューダス「よーし、敵は退いたぞ。どーだ、ちゃんと真正面から」
リューダス(とは言うものの、いくら敵を退けても次の部隊が出てきやがる)
次の敵部隊の歓声が聞こえる
リューダス(さすがの俺も……やばいかな……)

・ カリュウト

リーリナの部隊、カリュウトに近づいて
カリュウト「なんだ、何か用か?」
リーリナ「何か用か、じゃありません。もう、だいぶ顔色がわるくなっているじゃないですか」
カリュウト「大丈夫だ」
リーリナ「もう5日も一睡もせずに指揮を執り続けているじゃないですか。そんなのダメです、体壊しちゃいますよ」
カリュウト「こんなの軍陣では普通だ」
リーリナ「私の部隊と替わって下さい。いつも、私の部隊はあまり戦いの激しくない所ばかりじゃないですか」
カリュウト「しかし、お前では……」
リーリナ「たまには部下を信じる事をして下さい。疲れきったカリュウト様より、元気な私の方がいいです」
みかねたウォルターが口を挟む。
ウォルター「ここはお嬢さんの言うとおりだと思いますよ。少し師団長は無理をしすぎだ。これからも戦いは続くんですから」
カリュウト「すまないな……、少し休ませてもらう……。ウォルターしばらく指揮を替わってくれ……。そして、リーリナの部隊と配置を替えてくれ……」
と下がろうとして、2、3歩あるいて倒れ込むのをウォルターが支える。
ウォルター「おっと」
リーリナ「こんなになるまで無理しちゃって」
ウォルター「済まんなお嬢さん。私が言いたくて、なかなか言い出せなかった事を言ってくれて……。この方が必死になっているのを見ると、つい言い出せなくてな。こんなことじゃ副官失格だな」
リーリナ「そんな事ないです。ウォルターさんの支えがなきゃ、きっと」
ウォルター「失格だとしても、俺としてはこんな役得のある仕事を、他人に譲る気はないがね」
とウォルターは、リーリナにウィンク。

・カシスの成長

士気の落ちたクォーダ軍の前線に、カシス率いる近衛左翼大隊が現われる。
カシス「みんな、大丈夫ですか? 助けに来ました」
カシス「前線の兵たちは疲れている。ここは我々ができるだけ防いで、少しは彼らを休ませてやろう」
その様子を見て
リューダス「あれ、本当にあの頼りない王子なのか?」
リシナ「血は争えないといったところですか」
カリュウト「あれが……、シシス様の息子……」
ラデュス「へえ、さすがだな。これでこそ俺が寒い中迎えに行ったかいがあったってもんだ」
各部隊の士気が上がる。
エスク「たいした成長ぶりだな、我が王子は」
パルティア「ああいうものなのでしょうか。男の子というのは? なんだか別人のように替わられて」
エスク「男は、一度はああいうふうに変わる時期があるのさ。それをどう済ませるかは、筆降ろしよりなんぼ大事か知れん」
◆【「筆降ろし」はOKなんでしょうか? 【駄目なら、「時期があるものさ」以下、切ってしまってください。正直、エスクはこれぐらいの下品さはほしいのですが】
パルティア、大まじめで言うエスクを叩く。
エスク「痛てっ」
パルティア「あ、すいません。変な事言われるのでつい……」
・ラデュスとイバラード
イバラード「見つけたぞ、ラデュス・ベルナー!! 俺の名はイバラード・カタン。クォーダ一という、その剣の冴え試させてもらうぞ!!」
ラデュス「ほほう、今時こんな奴がいるとはな。うれしくなってくるね」
イバラード「いくぞ!!」
ラデュス「お前ら手ぇ出すなよ、せっかくの獲物だ、楽しませてもらう」

・戦火の下で

戦いが終わって軍に蹂躪された村落を見ながらツォン。
ツォン「惨いな……」
ウダイ「できるだけ、被害が及ばぬように通達はしているのだがな」
ツャン「それでも五万の軍の中には、将軍の威令の行き届きかねるところがあるようです」
ウダイ「敵国を滅ぼすような戦さはこれだから、な。どのようにしても、我々は民たちにとっては憎悪の対象にしかなりえんのだ」
ツォン「あまり、ぞっとしない話ですね」
ウダイ「正直、この度の戦さについては私もノーラッドと同意見なのだよ。」
ツォン「司令!! こんな所で、誰かに聞かれでもしたら」
ウダイ「かまわんよ、お前ぐらいしかおらんよ。こちらが強引に始めた戦いだが……。我々とクォーダが戦って、我々が得る物が少なすぎるように自分には思えるし、何よりコーネルに利するばかりではないかと思う」
ツォン「……」
ウダイ「それにしても、この戦争は仕掛けかたが強引過ぎるし、どうも最初から何者かの意志が介在しているように思えてならん」
ツォン「そんな……」
ウダイ「現場の預かり知らないところで、上の方はいろいろと、わけのわからん計算や謀略で動いて、そのツケを我々に押し付けるものだ。そうして始まる戦争も多いのだよ」

マップ5-6
・ クォーダの軍議
・ エスクとカシスとリシナ
・出陣
・ラウルの軍議

マップ6 『爆炎の向こうに』(ベルツ城奪回戦)

登場部隊

・クォーダ軍竜騎兵、近衛右翼大隊
・ラウル第2師団

戦況

クォーダ国内で一進一退を繰り広げる両軍。ここでエスクは竜騎兵と近衛右翼大隊に命じて、間道を通り一挙にベルツ城を落とし、ラウル軍の補給を絶ち、士気を動揺させようともくろむ。しかし、ベルツ城近くには後詰めとなっている第2師団が配置されている。

作戦概要

ラウル第2師団をかいくぐりベルツ城の城壁にたどりつき、あらかじめ壁面にしかけてあった爆薬を爆破。ベルツ城の壁面を破壊して一挙にベルツ城を落とさねばならない。さらには、反転してくる第2師団を撃破せねばならない。

イベント

・ 進軍するラウル軍

ベルツ城を出て進軍するラウル第2師団
クルツ「急げよ、前線ではほかの師団たちが次々と戦果を挙げているそうだ。我々も後詰めだといって、あきらめてはならんぞ。まだまだ、戦功を立てる余地はあるのだからな。クォーダの民ども根こそぎするつもりでいろよ!!」
その様子を双眼鏡で見ていたリシナ
リシナ「どうやら行ったようですね」
ラデュス「さすがに、今の時点で第2師団まで相手にはできないからな。へたすりゃ城兵と挟み討ちだ」
リシナ「ですね。とはいっても、城兵を相手するのも大変ですけれどね」
ラデュス「違いない」

・ 爆破

ベルツ城の警戒域すれすれまで近づいたリシナたちの部隊
リシナ「いいですね。チャンスは一度しかないと思ってください」
ラデュス「わかってる」
ラデュスらの数人が夜陰に紛れて、ベルツ城の城壁に近づく。
ラデュス「いくぞ、ここで失敗したら、国も終わりだと知れ」
次々と擲弾を投げ込んで騎馬で去っていく。
爆音ととも城壁な穴が開く。
ラデュス「いよーしっ!!」
城守備兵の隊長「な、なんだこの音は」
城兵「大変です!! 突然、爆音とともに壁に大きな穴が」
隊長「馬鹿な、火薬庫でも暴発したか?」
城兵「え、なにか城壁が突然爆発したようです」
隊長「どういうことだ、それは」
別の兵士が入ってくる。
城兵「大変です!! 城の穴から敵軍が侵入してきました」

・ 突入

ラデュスが戦闘で城に突入している。
リシナ「ラデュス、危ないですよ、そんなに突出しては」
ラデュス「大丈夫だっつーの。これが俺の流儀だからな」
リシナ「流れ弾っていうのもあるのに、本当に大丈夫なんですかね」
いっこうに平気そうなラデュスを見て
リシナ「なんか、大丈夫そうですね。じゃ、我々も彼に続きますよ。まず私が行きますから、みなさんは後に付いてきて下さい」

・ 占拠に成功

リシナ「いいですか、ここからが正念場ですよ。ベルツ城が落ちた事で敵の援軍がたくさん、少なくとも第2師団と城兵の残りぐらいはこちらに向かってくるでしょう」
ラデュス「それだけで、俺達よりも多いじゃねーか」
リシナ「それをただ追い返すだけじゃなく撃滅し、敵本隊の背後を突くのが我々の役目です」
ラデュス「本当かよ。エスクの奴も、ずいぶんと無茶言うようになってきたな」
リシナ「実際、戦況はどの部隊もそれぐらい働かなければならないということなんでしょうね」
ラデュス「確かに、国で敵の主力を支えているリューダスやカリュウトたちも大変だわな」
リシナ「そういうことです。あと少しがんばりましょう」

・対決第2師団

クルツ「なんだと、ベルツ城が落ちただと」
部下「はっ、さきほどクォーダ軍らしき軍勢の襲撃を受け」
クルツ「馬鹿を言うな、城には十分な守備兵を残しておいた筈だ。そんなに簡単に城は持ち主を変えるものじゃないだろう」
部下「しかし、現にそのような報告が入っておる上に、城兵の残存兵力も脱出してきております」
クルツ「……くそっ。こうなったら、孤立している奴等を先に屠ってやる。バイルやローゼに戦功取られて悔しい思いをしていたところだ、ちょうどいい、どこから出てきたか知らんが、ちょこまか出てきた奴等を皆殺しにしてくれるわ」

マップ6-7
・軍議

・ラウル

ウダイ「そうか、ベルツ城が落ちたか……」
ツォン「さすがに地元ということですね。どうやら我々の知らない間道がいくつかあるらしい」
ウダイ「正直、コーネルへの備えもあって難攻と言われるベルツが、こうも簡単に主を替えるとはな、」

リューダスとカリュウト

リューダス「」

マップ7 『二律相反』(最終決戦)

登場部隊

・クォーダ全軍
・ラウル全軍

戦況

ベルツ城は陥落したが、ラウル軍の優位はかわらない。クォーダの首都カイラスにおいて、激しい最終決戦が繰り広げられる。しかし、退路と補給を絶たれたラウル軍は徐々に動揺していく。さらにその後方ではラウルの後詰めの第2師団とクォーダ軍の混成兵団が激しい戦いを繰り広げられていた。どちらもこの戦いを最後として、一歩もひかない構えとなる。

作戦概要

ラウルの主力を食い止めつつ、後方の第2師団を撃滅する。ラウル軍はベルツ城陥落により動揺している。さらに第2師団を破れば士気は一気に崩れ、クォーダ軍にも勝機が見えるだろう。
◆【「クォーダ軍には」→「クォーダ軍にも」】

・ 最終決戦

ラウル軍の第1、3、4、5師団の師団長を集めての軍議。
ウダイ「諸君、我々はようやくここまで来た。なかなか苦しい戦いではあったが、敵の首都カイラスはもはや目の前だ。あと一度、クォーダとの決戦に勝利すれば、彼らに城下の盟を誓わせる事もできるだろう、ご苦労だが各師団の奮励努力を期待する」
ツォン「我が軍と敵軍の現状を説明いたします。現在、敵の主力軍は国内の守備隊である第4師団を加え、カイラスの郊外に最終防衛線を築いている模様です」
バイル「斥候どもの報告では前線には各指揮官、およびクォーダ国王の姿が確認されているらしい。どうやら、奴等も最終決戦の腹を決めたらしいな」
シバレース「敵が新たな師団を投入したと言ったが、その実数のほどは?」
ツォン「約3千ほどです。これを合わせて彼我の兵力差は3:2【要検討】ほどとなります」
ローゼ「ひとつ聞いていい?」
ツォン「どうぞ」
ローゼ「ベルツ城が敵の別働隊によって陥落したと聞いたけど、そちらの現状はとうなの?」
ツォン「はい。現在、後方の第2師団を敵の別働隊に当てております。あえて無理はさせず、抑えに徹するよう司令を下しました」
ローゼ「懸命ね。でも、あのクルツが自制するかしら」
ツォン「調べたところ敵の実数は約2、3千といったところで十分第2師団で屠る事は可能でしょう」
ローゼ「そうね。それぐらいの力量は期待してもいいでしょうね」
ウダイ「以上でよいかな」
一同「はっ」
ウダイ「では諸君、頼んだぞ」

・クォーダ軍軍議

エスク「どうやら首尾よくベルツ城を陥落させる事ができたようです」
リューダス「あの性悪な罠は見つからなかったようだな」
エスク「これで敵の退路と補給を絶つことができますが、今回の作戦の場合、心理的な部分が大きいと思います。とかく敵国の奥深くに侵入した兵士というのは不安であり、また望郷の念にかられるものですから」
カリュウト「でも、退路と補給を絶たれて、かえって敵も死にもの狂いになってくるでしょうね」
エスク「それもあるでしょうが、補給が続かない限りそれも長くは続かないでしょう。ですから、この戦いをなんとか乗り切れば、敵は退いてくれるでしょう」
リューダス「それもこれも、すべて明日からの決戦でいかに俺たちが敵の猛攻を支えるかにかかっているわけか」
エスク「申し訳ありません。こっちの無策を現場に押し付けているようで……」
カシス「……明日の戦いですけど、城内のことはエディウス卿にまかせて僕、いや私も前線で指揮をとることにします。」
リューダス「大丈夫だ、陛下には指一本触れさせはしないさ」
カシス「よろしくお願いします」

・ 第4師団登場

クレップス「ようやく我々の出番が来た……か」
リューダス「お前まで駆り出されるとはなあ。出来れば出番なくしてやりたかったんだが、そうもいかなくなっちまったい」
クレップス「聞いたぞ、マグナスのじじいまでやられたんだってな」
カリュウト「私たちの力が足りないせいで……」
クレップス「気を落とすな、美人がだいなしだぞ」
リューダス「ま、よろしく頼むわ。こうなってくると、ほとんど無傷のあんたらの軍が頼りになってくるんでな」
クレップス「ああ、任せろ。というより、ここで活躍出来んでは、なんのための第4師団か解らんからな」

・ 前線のカシス

カシス「かかれぇ!! 我が国土をこれ以上荒らさせるな!! また、あの他国にいいように使われる過去に戻りたいか!!」

カシス「よいか、ここで敗北すれば、再びクォーダには暗黒の時代が訪れる。故郷を守れ!! 家族たちを守れ!!」

・ 焦るエスク

エスク「まだかまだかまだかまだかまだか……」
パルティア「落ち着いて下さい、エスクさん」
エスク「また……、くそ、ツォンに読まれているのか? くそ、負けか? だめなのか、俺はここまでなのか?」
◆【「また、」は余分だと思います】【無意味な繰り言ですので、少し無駄を出したいと思います】
パルティア「エスクさん……、どうか落ち着いて下さい」
エスク「くそっ、こんな筈では……。まだか、くそっ」
パルティア「カシス様だって、あんなに前線でがんばっているのに、司令部のあなたが……」
エスク「うるさい!! 前線で戦っている奴等は目の前の事だけ考えてればいいだろうよ・こっちは戦況すべてを見なきゃならんのだぞ、その苦労を侍女風情に何が解る!?」
パルティア、エスクに強引にキスをし。驚くエスク。その唇を離し。
パルティア「わかりません……、私に貴方の苦労はわかりません。でも、貴方が落着かなければ前線の人たちだって、満足に戦えないと思います」
エスク「……」
パルティア「みんな、あなたを信じているから、前線で一心に戦えると思います。違いますか?」
パルティア目に涙を溜めている
エスク「すまん……。もう大丈夫だ、ここで負けても、また別な手を考えられるようにしておこう」
パルティア「……はい」
と、いったところでパルティア自分のした事に赤面する。

・ 名将

ツォン「なんだと!! 第2師団が壊滅、クルツも討死にだと!? 」
ウダイ「それは本当か?」
部下「はっ、功を焦って突出した所を敵の包囲網にかかり……」
ツォン「こ、これでは背後にも敵を受ける事に」
ウダイ「落ち着けツォン、この程度の逆境で取り乱してどうする。事実は事実だ、全軍に知らせて背後にも備えさせろ」
ツォン「はっ」
ウダイ「まだまだ、我が方が兵は多い。あとはクォーダと我が軍のどちらが先に音を上げるか、だ」
ツォン「申し訳ございません」
ウダイ「さすがに天才軍師も若さが出たかな」
ツォン、赤面
ツォン(さすがは、ラウルの要たる第2軍の司令だけあるな……)

・ バイル・ビュイック

バイル「けっ、クルツの馬鹿めが口ほどにもない。まあいい、とっとと敵を破って敵城に乗り込むぞ!!」

・ コンラート・ローゼ

ローゼ(正直、まいったわね。これ以上士気を下げるような事は起こってほしくはないのに……)
ローゼ「よーし、敵は崩壊寸前だ。あと少し、あと少しで勝利は見えてきたぞ!!」

・ リューダス

リューダス「よーし、リシナめやりやがったな。みんな聞け!! もうすぐ援軍が敵の背後に出るぞ」
リューダス「このままだと、勝った後竜騎兵どもにデカイ面される事になるぞっ。クォーダの傭兵師団の意地を見せろよ!!」

・ カリュウト

カリュウト「どうやら、リシナはうまくやったようだ」
ウォルター「そのようですね」
カリュウト「全軍に伝えよ。勝利は目前だとな」
ウォルター「まさにここが正念場ですな」
カリュウト「あとは敵味方がどれだけ踏みとどまれるか……。おそらく、家族や故郷を守る側のこちらが強いと思うが……」

・ リシナ

リシナらの混成部隊、ラウルの背後に現われて
ラデュス「正直、兵も疲れているしこれ以上の働きは難しいのだがな」
リシナ「いや、姿を現すだけでいいんですよ。あとは銃撃でもして、せいぜい敵の士気をくじいてやりましょう」
ラデュス「なるほどそういうことかよ。だが、少し物足りなくはあるな」
リシナ「そんな事言ってられるのは、あなたぐらいですよ」

以下、プレーヤーがラウル軍の士気を一定以上に引き下げたら、ラウル軍の撤退が始まり、以下のイベントへ。

・ラウル軍撤退

・ツォンとウダイ

ウダイ「どうやら、ここまでのようだな……」
ツォン「……」
ウダイ「さすがはシシスの遺児どもだな。よく戦う」
ツォン「……申し訳ございません。私の力いたらぬばかりに……」
ウダイ「自分はここで殿軍を勤める故、お前は早くこの地を脱出するがいい」
ツォン「いえ、私も将軍と共に殿軍として」
ウダイ「馬鹿者……。お前まで、ここで死んでどうする」
ツォン「……この敗戦の咎は私にあります。せめてその責を」
ウダイ「育ちのよい、そなたらしい言葉だな。しかしな、お前の策を採用したのは自分だ。責を問われるのは自分だけでよい」
ツォン「よいか、お前は生きろ。なんとしても生きるのだ。生きてこの戦いに学べ!! 悔しかろうが、お前が敵としたエスク・ガノブレードとやらに学ぶのだ。そして、いつか彼の者を越えよ」
ツォン「……」
ウダイ「行け、そなたは若い、そして才に満ちておる。自分が死んで責を取れば、お前の責までは問われまい。いつか、ラウルを背負ってたて。司令として最後の命令だ」
ツォン「……」
敬礼して去る

・ウダイとジャッド

ウダイ「ジャッド、お前は逃げぬのか?」
ジャッド「お供させていただきます」
ウダイ「馬鹿者めが、こんな戦いで死んでどうする」
ジャッド「正直、この戦で自分の身の程を知りました。私は将軍の温情でこの地位にあった者。最後までお供する以外にご恩に報いるすべがない、この非才をお許し下さい」
ウダイ「お前のせいではないさ。」
ジャッド「しかし、最後までお役に立てず」
ウダイ「いや、お前はそれでいいのだがな。副官が軍略や謀略に関与する必要はない……。副官の仕事はちゃっとまっとうしてくれていたではないか」
ジャッド「それだけしか出来ぬ自分が……」
ウダイ「ふむ、もう敵が近づいてきたようだ。こうなっては最期まで付き合ってもらうぞ」
ジッャド「は、はっ!! お供いたします!!」

・死兵

直属の兵たちに向かってウダイ
ウダイ「すまんな……。味方を逃がすために、そなたたちには犠牲になってもらわねばならん。」
兵「お供いたします!!」
兵「この命存分にお使い下さい!!」
ウダイ「すまん……。せめてラウル騎士の意地を見せてやろうぞ」
兵「おお!!」

カリュウト「あれは死兵だな……」
リューダス「あれは敵司令の直属部隊だ。最後の最後で見事な意地を見せたといったところか」
カリュウト「下手に攻めるとと無駄に犠牲が増える」
リューダス「敵の司令に敬意を表して、俺自らが行ってやる。止めるなよカリュー」
カリュウト「止めないわ。でも気を付けて……」

・撤退バイルとローゼ

バイル「撤退だと? 馬鹿を言うな、敵の都はもう目の前なんだぞ。もうひと押しだ。もうひと押しすれば……」
ローゼ「無理を言わないでバイル……。もう兵たちの気が挫けてしまっているわ」
バイル「く、くそ……」

・バイルとローゼ

バイル「どけどけ貴様ら、どかねぇと怪我するぞ」
ローゼ「みんな!! ここを突破せねば、国に帰れないのよ」
兵士「どけぇ!! 俺達は故郷に帰るんだぁ!!」
兵士「こんな山奥に死ぬのはいやだぁ」

ラデュス「どうやら撤退が始まったようだな。ここで一気に殲滅してやろうか?」
リシナ「いえ、やめたほうがいいでしょう。ああいう必死になった兵は相手にしないほうが身のためです」
ラデュス「……そうだな」
リシナ「正直、第2師団との戦いでそんな余力はないですしね」

・カシス

敵が撤退したのを見てカシス。
カシス「……敵が、撤退していきます」
エスク「本当か?」
カシス「本当です」
エスク「まさか嘘ついてないだろうな」
カシス「本当ですってば。それなら実際に外に出て確認してみればいいでしょう」
エスク「いや、それは出来ん」
カシス「もう戦闘は終わってますし、いいでしょう」
エスク「いや、出来んのだ」
カシス「いったいどうしたんですか、そんな強情張って」
エスク「いや、敵が去ったと聞いて、ほっとしたら腰が言うことをきかなくなってなぁ……」

ENDING

・終章

すべてが終わり、城のとある搭の屋上で夕日を見ながら、情けなくへたり込むエスク。もちろん、酒瓶とコップは持参。
エスク「ふうう……。やっと終わったな、ボロも出さずに、なぁ」
そこへカシスが入ってくる。
カシス「あ、やっぱりここにいましたね」
エスク「やっぱりって、何だよ。よくここが判ったな」
カシス「あなたは高い所が好きですからね。あ、隣座っていいですか?」

エスク「ああ」
しばらく黙り込む二人。
カシス「どうやら、なんとかなりましたね」
エスク「(ため息)もう二度と嫌だな。こんな苦しい戦はよ。
カシス「そうですね。いつボロが出るかビクビク物でしたからね、お互いに。
エスク「ああ。正直、今でもうまく言ったのが信じられん。
カシス「これからしばらくは、静かに慣れていきましょうね。参軍にも、……国王にも」
エスク「静かにはいかんだろうな。これからいろいろと、やるべき事は多い」
カシス「ふふ……。それもいいですけど、始めるのは、明後日からにしましょう……」
エスク「そうだな、明日は久々にゆっくり寝かせてもらおうな」
と、見るとカシスはエスクの肩に凭れ掛かって、静かに寝息を立てている。エスク、傍らの酒を注いで、星を見上げる。
エスク「ずっと、この調子でいけたら、な、国王陛下……」

ナレーション「後世””と呼ばれた戦いにおいて、ほぼ同時代に著された史書『フォーリス諸国紀要』の筆者カーリス・ウェナンはこう評している。「ラウルの武帝カシス、父たる狂王」

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク