オナニー! オナニー! オナニー!『自慰倒錯』

猿のようにオナニーを続けるという言葉をがあり
ますが、猿というよりも求道者の如く自慰道を追
及していく一人の女がいた。……呆然。
オナニーバカ一代!

 『自慰倒錯』はそのタイトルのとおり、ヒロインである小早川冴子がオニナーにはまってしまい、エスカレートしていく様子を描いたアドベンチャーである。
女性のオナニーをテーマにした作品は少なく、少なからず興味を持って作品を待っていたユーザーも多く、それなりにヒットした作品ではあった。しかし、多くのプレイヤーたちにとって、それは裏切られた気分になった怪作で、ある意味圧倒されてしまうパワーを持った力作ではあった。
この作品には当初ユーザーが期待していた自慰行為に対する背徳感や秘め事としての情感などまったく描かれない。
とにかく、もう主人公の冴子のキャラクターが素晴らしい。彼女は求道者のごとく、毎日のようにオナニーグッズを買い求めては試していくのである。ローター、バイブ、のみならずピアス、ボンテージ、電気バイブにいたるまで、ありとあらゆねるオナニーグッズを試し、そしてそのまま出社しては出社途中、会社内、帰宅、休日の外出など、いつも常にありとあらゆる場所でオナニーに耽るのである。
まさにオナニーの鬼、オナニーバカ一代としか言いようのないストーリー展開であり、分岐によっては男ができたりレズ友達ができたりもするが、それでさえオナニーの延長線上に過ぎないといわんばかりの、ぶっ壊れたオナニージャンキーっぷりが存分に描かれるのである。
この作品の売りとして、女性シナリオライターが手がけているという部分があったのだが、あまりの展開の壊れっぷりと情感とリアリティのなさに、ニセモノではないかという疑惑がネットで囁かれたりもしたが、筆者はむしろ本物の女性ライターならではの展開ではないかと思ったりした。というのは、はっきりいって男が妄想したり、見たいと思う女性像ではなく、むしろ男がヒクようなキャラクターとシナリオっぷりが描かれているからだ。
とにかく2001年に発売された中でも屈指の怪作である本作作品だが、一つ特筆しておきたい部分がある。この『自慰倒錯』の音楽はケチャ、ヘビメタ、ハウスなど様々なジャンルのBGMが使われており一聴の価値ありだ。バイブでオナニーしているシーンで、激しくケチャの掛け声が流れたりするあたり、ますます異空間を醸し出しているのだが。

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