“ゲーム”を作ろうとすることの珍しさ ソフトハウスキャラ

古参ソフトハウスキャラファンとしてマウントとれそうな記事。『真昼に踊る犯罪者』の時点で「メーカー推し」してたって結構先見の明なくない?

“ゲーム”を作ろうとすることの珍しさ

ソフトハウスキャラ

『海賊王冠』、『真昼に踊る犯罪者』など、ゲーム性を重視した作品作りを行なっている、このメーカー。ゲーム屋としての心意気をプッシュしたい。

アダルトゲームは、確かに“ゲーム”と銘打ってはいるが、ゲームと呼べるようなものが少ないのは事実でいる。市場に多く流通しているアダルトゲームの大部分は、ゲーム性などは重視されたつくりになっておらず、またユーザーのほうも購入の基準にしている事は少ないと思われる。

まあ、これは実にわかりやすい事であり、アダルトゲームの目的を考えれば、ゲーム性などはむしろ無用の長物であると言っていいのかもしれない。実際、現在ユーザーに受けているアダルトゲームのほとんどは、そのゲーム性ではなく、CGやキャラクター、シナリオ、声優などが購入に際しての重要なファクターとなっている。いや、むしろゲーム性などで凝った作品が敬遠される気配があったり、ネットで全クリアセーブデータなどがいち早く流れたりしているのも事実だ。

しかし、ゲームという名前がついているのならば、やはりゲーム性といったものも、ときには重視したくなる時もある。いつもヴィジュアルノベルばかりなのは飽き飽きする。

それは作っている側もそうなのか、ときどきRPGやシミュレーションやシューティング、テーブルゲームなどで凝ったアダルトゲームを作ろうとするメーカーも存在する。まあ、たいていは意気込みばかりあって、ゲームかエロのどちらかで失敗してしまう場合が多いのだが、今回紹介するソフトハウスキャラは、数多いアダルトゲームメーカーのメーカーの中でも珍しくゲーム性にこだわりを持ってソフト作りをしているメーカーだ。

ソフトハウスキャラは2000年に『葵屋まっしぐら』でデビューした比較的新しいメーカーであるが、その第1作であるこの作品からして日本旅館を舞台にした経営シミュレーションの色の濃いゲームを作っている。やはり、メーカーとしてのスタンスはデビュー時点から意識されていたのだろう。

その後、カードゲームとスゴロクを組み合せたボードゲーム系の『うぇはぁす』を発売し。2001年にはこのメーカーの出世作とも言える『海賊王冠』を発売する。

この『海賊王冠』はカードバトルによる海賊シミュレーションといった作品で、海賊行為による女の子の略奪やカード収集などさまざまなギミックが散りばめられており、そうとうにゲームとして楽しめる出来となっている。

さらに『真昼に踊る犯罪者』は、金次第でどんな非合法行為も取り扱う“なんでも屋”を舞台にしたねミッションコンプリート式の経営シミュレーションとなり。本筋とは離れた様々なユニットキャラクター、レアなミッションの収集などでも楽しめる作品になっている。

そして最新作『アルフレッド学園大隊』はアドベンチャーとシミュレーションを組み合せたような作品で。教師として5人の部下を使って学園に起こる事件を解決していくというものであるが、育成ゲームっぽい部分もあり、また本筋とは別にいろいろな遊び方のゲームとなっている。

このソフトハウスキャラのゲームの特徴は、ゲーム性を目指したアダルトゲームがなんとか本筋をゲームとしてまとめるのが精一杯であるのに対し本筋とは違ったギミック収集、サブシナリオなどが豊富に取り入れられているというところだろう。

こういった部分により、より長く豊富にゲームを楽しめるようになっているのだが、こういった部分を面白いと思うか、メンドクサイと感じられるかで、なかなかユーザー層が分かれてしまうのだろう。グラフィックやシナリオやキャラクターなど、全体的にも質の高い仕事をしているソフトハウスではあるが、今ひとつ爆発的ヒットとまではいかないというのが正直なところである。

とかく、シナリオやCGばかりが注目されてしまうアダルトゲーム市場ではあるが、このソフトハウスキャラのようなスタンスでゲームを作りつづけているメーカーとちゃんと存在するのである。そして、こういったスタンスのメーカーがちゃんと存在し、市場の多様性が出ているうちは、なんだかんだ言ってもアダルトゲーム市場は、それなりの健全性を保ち続けているのではないかと思ったりもするわけである。

今時、珍しいくらい愚直にアダルトゲームもゲームだというこだわりをもった作品づくりをしている、このメーカーのゲームを一度は遊んでいただきたいものである。

今後、是非とも躍進を期待したいソフトハウスの一つである。

筆者としては、このソフトハウスのゲームを遊んでみたいと思った人には、ノリや世界観が一番よく現れている上にちらっとゲストとして『葵屋まっしぐら』のキャラクターや葵屋自身まで場してくる、『真昼に踊る犯罪者』をお勧めしておきたい。

いや、本来ならはこういうべきなのかもしれない、「NEXT ONE」がもっとも期待できるのだから、次回作が出たら是非とも遊んでもらいたい、と。

→『海賊王冠』は久し振りにゲームを楽しみながら時間を過ごせるアダルトゲームとしてプレーしたユーザーに評価が高い

→『真昼に踊る犯罪者』はゲームバランスが中々に絶妙に調整されており、各ヒロイン攻略による繰り返しプレーがまったく苦痛にならなかった。

ゲーム性への回帰?

昨今、リーフがシミュレーションRPG『うたわれる』ものを発売し、またゲーム性の強い作品を作りつづけているライアーソフトが人気を博し始めているなど、一時期と比べてユーザーやメーカーがケーム製の強いものを作り、それが人気となっているような傾向がうかがえる。

一時期、アダルトゲームの主流が、ヴィジュアルノベル一辺倒になってしまった極端な時期があったが、今はその反動でもきているのだろうか?

ひとつに考えられることは、一時期に引き比べて最近はやはりアダルトゲーム業界も市場の縮小が激しく、異常なくらいに多いメーカーや発売本数が淘汰されてきているという事が考えられるだろう。今までは、とりあえずアドベンチャーツクールで作ったのか? というような作品が許されていたが、ユーザーの財布の紐がきつくなってきた現在、あるていど遊べてなおかつエロく、感動までできるといった欲張りなゲームが求められていくのだろう。そのためには体力のあるメーカーばかりが生き残ることになるのだろうが、果たしてその“体力のある”メーカーがどれほどなのかを考えて見るとうそ寒いものが感じられたりするのは気のせいなのだろうか?

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